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イラクでの活動

イラクでの活動

2015年2月12日 更新
イラク:メインイメージ

イラクの現状

2014年6月10日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISISまたはISIL)」がイラク第2の都市であるモスルを一夜にして制圧、6月末にはイラクおよびシリアにまたがる地域に「イスラム国」の樹立を宣言しました。一方、イラク政府軍もアメリカやイランなどからの支援を受けて反撃を強めており、その後も両者による激しい戦闘が続いています。

また、クルド自治政府は、かねてよりその帰属をめぐって論争のあったキルクークをイラク国軍の敗走後に制圧して実効支配しているほか、クルド自治区の独立の是非を問う住民投票の実施を打ち出しています。
 中央政府(シーア派)、反政府勢力(スンニ派)、過激派組織(ISIS)、クルド自治政府の4者に加え、外国政府の思惑も加わり、先の見えない状況になっています。
国連によると、イラクでのテロや戦闘による6月の死者は2417人(うち1531人が民間人)で、2008年以降最悪の状況です。また、7月2日現在で約120万人の国内避難民が発生しています(多くがクルド自治区へ避難)。

JVCのパートナー団体・インサーン(INSAN)の活動地であるキルクーク県は、郊外の一部がISISに制圧されていますが、イラク国軍の敗走後、クルド自治政府の治安部隊がほとんどの地域を掌握、治安を維持しています。
インサーン代表のアリさんによると、多数の避難民が隣県などからキルクークに流入しており、インサーンは避難民への支援を実施しているとのことです。
一方で、これまで取り組んできた「子どもたちとつくる地域の平和」ワークショップについては、「今後もぜひ続けていきたい。平和活動の意義が高まっている。」と述べています。

JVCは、2014年9月にアリさんを日本に招き、イラク・キルクークの現状や今後の取り組みなどについて報告してもらう予定です。

※「子どもたちとつくる地域の平和」ワークショップは、JVCとインサーンが協力して、2009年来キルクークで子どもたちおよびコミュニティを対象に実施してきた、平和について考え、学んでもらうプログラムです。民族や宗教の異なる30-60名の子どもたち(8-12歳)を集めて約2か月にわたるワークショップを行うほか、その保護者やコミュニティを対象にしたワークショップも行います。

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

イラクでのJVCの活動

異なる民族の子どもたちが集い、作品を作る異なる民族の子どもたちが集い、作品を作る

JVCは1991年、湾岸戦争で被害を受けた人々に対して浄水面での支援を行い、安全な水の供給に協力しました。その後2003年にイラク戦争が始まる前から、イラクの子どもと日本の子どもの絵画交流を実施。この活動を通して、市民を傷つけることにつながる戦争を行うべきでないとのメッセージを日本社会に発信してきました。

2003年に戦争が始まってから、イラクでは医療の状況が急激に悪化。JVCはバグダッドを中心とした病院に白血病の治療のための医薬品の支援を開始しました。2004年にはイラクで医療支援を行っている他のNGOとともに「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)」を立ち上げ、2013年まで共同事業としてJIM-NETを通じ専門性を強化した医療支援を行っていました。今後は、JIM-NETが医師とのネットワークやその専門性を生かしながら支援を継続し、JVCはJIM-NETの会員団体として運営面などで側面的な支援を続けていきます。

イラク国内が内戦状態とも言える状態が続く中、治安の悪化で故郷を逃れ避難生活を送る人が増加し、2007年には国内避難民の数が280万人にも上りました。JVCは現地団体と協力し、特に困難な生活を送る避難民の家族に食料を配給してきました。

そして現在、イラク人自身による安定した地域づくりを支えるため、アラブ人・クルド人・キルクーク人などが混在する地域で、様々な民族による信頼づくりの活動を支えています。

2003年に始まったイラク戦争は、直接的な攻撃による被害のみならず、社会システムの崩壊や国内の分裂など甚大な影響を人々に与えました。WHO(世界保健機構)は民間人15万人がイラク戦争の影響で亡くなったとの推計値を報告しています。今後このような被害を生み出さないようにするため、この戦争に協力した日本政府の政策を検証すべく、JVCは「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」の一員として提言活動も行っています。

活動支援のお願い

JVCは、イラクで民族緩和に取り組む現地NGOを支援しています

  • 背景
  • 活動地域であるイラク中北部のキルクーク県は、アラブ、クルド、トルクメン、アッシリアなど多様な民族が集中し、フセイン政権時代にはクルド人が抑圧され、その後もイラク戦争の影響で不安定な治安状況が続くなど、対立がイラク国内でも最も懸念される地域の一つです。

    学校も民族別になっているため、民族的背景の異なる子どもたちは、日常生活の中で知り合うことが難しくなっています。

    日本国際ボランティアセンター(JVC)は、2009年度から現地NGOのINSAN Iraqi Society for relief & development(以下 INSAN)の活動を支援し、キルクークでの「子どもたちとつくる地域の平和」ワークショップを通じて民族融和に向けたコミュニティ活動に協力してきました。

    厳しい治安状況の中で続けてきた4年にわたる活動が、少しずつ成果を示し始め、子どもたち向けから、その保護者や地域コミュニティ、学校や地域行政を巻き込んだものになりつつあります。

    しかし、まだ地域全体の大きな動きには至っていないので、今後は、これまでの成果や経験の蓄積を、地域に根付かせていくための取り組みが必要になっています。

  • 2013年度計画の概要
  • クロアチアなど紛争を経験した地域のトレーナーを招き非暴力トレーニングを実施している日本の専門家(新潟情報大学・佐々木寛氏)が、INSANの実施するワークショップや地域づくりに対してアイディアを提供するために、現地にてデモンストレーション(模擬トレーニング)を行ないます。

    同時に、これまでの成果を、INSANのスタッフ、地元住民のメンバーもまじえて一緒に振り返り、今後の活動に向けた課題と解決のヒントについて意見を出し合います。

    その後、東京で、活動の成果や課題を関係者及び支援者と共有する場を持ち、イラク戦争後の困難な状況の中で自ら立ち上がり、暮らしの再生に挑戦するイラクの人々の取り組みを日本の社会にも紹介し、日本の人々にも平和について考える機会を提供したいと考えています。

    (プロジェクト実施地であるキルクークは治安上の問題があり、特に外国人にとっては危険性が高いため、今回のワークショップは比較的治安が安定している隣県のアルビルで行う予定です。)

  • カウンターパート(現地での実施団体)
  • INSAN Iraqi Society for relief & development(INSAN)
    2003年、地域における異民族の平和的共存を理念として、スペインのNGOで働いていたイラク人スタッフたちが設立。活動の柱は、以下のとおり。

    (1)民族間の平和醸成を目的とした能力向上プログラム
    (子ども向けワークショップ、親や教師向けのコンフリクト・マネジメント研修など)
    (2)政策提言(教育関係者や政策決定者へのアプローチ)
    (3)住民の生活再建(職業訓練、小規模貸付など)

  • 協力者
  • 佐々木寛氏:新潟国際情報大学教授、専門は国際政治学、平和研究、現代政治理論

  • 期待される成果
  • 短期的には、平和交流・民族融和活動に関する専門家の意見を得ることで、これまでの活動の成果を地域に根付かせ、さらに地域の人々、特に民族間の融和が促進されることで期待できます。

    また、民族間交流の成功事例として認識が広がることで、教育現場で働く教員、コミュニティのリーダー、子どもたちの保護者、ワークショップのファシリテーター(進行役)など平和交流の担い手たちが、民族間の壁を乗り越え、自身を持って平和交流を進めることができるようになります。

    長期的には、マスメディアなども活用し、実践例を他の地域の人々に紹介することによって、新しい社会づくりのためにあらゆる民族が協力することができるという事例にとして紹介していきたいと考えています。

    イラクおよびその近隣地域では、クルド人およびその他の多様な民族間の民大を抱えています。そうした中、民族間の交流を進めるための取り組みは、地域の平和のために極めて重要です。

    これまでのワークショップを通して、多くの人々が他の民族の人々との交流の機会を求めていることが明らかになっています。

    INSANによる地域平和のための取り組みは、ワークショップ参加者およびその関係者にとどまらず、多くの人々の関心を集めています。この取り組みを通して、民族問題を抱えている地域の人々が、他の民族に対する偏見を排し、相互に理解しようとする気持ちが育まれることで、さまざまな地域での平和活動に役立てられることが期待できます。

    さらに、日本の社会にイラクの状況を伝えることで、イラク戦争が何をもたらしたか、国際社会や日本の市民がイラクに対してどう関わり続けて行くべきかを考える契機となり、さらには身近なところでの「平和」や「融和」について考える機会を提供したいと考えています。

    ご支援よろしくお願い申し上げます。

現在の活動一覧

対話を通して民族の対立を防ぐ

対話を通して民族の対立を防ぐ

多様な民族が暮らすキルクークで子どもワークショップを行なっています。

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イラク緊急支援(2014年8月~)

イラク緊急支援(2014年8月~)

現地協力団体を通して毛布や食品を配布します。

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イラク エトセトラ

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イラク関連書籍
『イラクで私は泣いて笑う』

イラク研究の第一人者である酒井氏が、NGOスタッフ、フリージャーナリストと対談。混沌としたイラクの今を、生身の人間同士の付き合いから読み解く一冊です。

もっと詳しく

これまでの活動

※その他も準備中です。

イラク情勢に関する声明など一覧

2012年12月28日 声明外務省「対イラク武力行使に関する我が国の対応(検証結果)」に対する緊急声明
-情報開示と政府による検証を求める
2010年2月19日 要請書『NGOによる日本政府のイラク政策検証のための独立調査委員会設置の共同要請書』を提出
2010年2月19日 報告書イラク攻撃および復興支援に対する各国政府の対応について

※その他も準備中です。

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