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南アフリカでの活動

都市農園の活動

南アフリカ事業担当・現地代表兼任 渡辺 直子
2014年3月27日 更新

貧困やHIV/エイズなどの南アフリカが抱える問題は、社会的に弱い女性や子供にしわ寄せとなって現れています。実際に、世界最多のHIV陽性者を抱える南アフリカでは親を亡くす子どもや家族以外の人からのケアが必要な状況に置かれる子どもが増加し、社会問題化しています。また、シングルマザー率の高さ、高い失業率、貧困等も背景にあり、子どもに社会的なサポートが必要となっています。

現在南アフリカでは、学校で食事(給食)を提供することで子どもが学校に来るメリットを感じられるようにし、家族の事情等で学校をやめそうになる子どもたちの通学をサポートするケースが多く見られます。研修を実施するジフネレニ中学校でも、約700名の生徒中、通学困難な子どもが毎年50~100名いて、先生たちがポケットマネーから給食を支給しています。これに対し、地域の人が自分の分の野菜づくりに加えて、学校に寄付をして子どもに食べさせたいとの思いから、学校の土地を借りて菜園をつくっていました。

マルチをする研修参加者のセリーナさんマルチをする研修参加者のセリーナさん。

しかし、技術面が弱く、十分な生産をあげられないと同時に持続的とはいえない状態であったため、JVCはこれまでの経験を活かして、生産性をあげるための技術を学ぶための研修を実施します。物価が高くより生活コストがかかるなか都市においても有機農業は生活改善の手段のひとつとして有効であり、活動を通して住民の生活改善と子どものサポートを目指します。

2011年度報告

少ない水を有効活用するためのデザインを学ぶ最初は少ない水を有効活用するためのデザインを学ぶ。枯れ草で土を覆い(マルチ)、水分の蒸発を防ぐことも重要。

中学校の敷地を利用し、時期により2 ~ 10 名の住民を対象に菜園づくりの研修を実施しました。活動の最終年にあたり、研修参加者に技術の定着が見られています。化学肥料に頼らず、草で堆肥を作るなど身近なものを活用する有機農業で、支出面にも環境面にも負担が少ないものとなり、職を失った人も菜園の食料で生活ができるようになりました。また実践に必要な技術のポイントをまとめた教材も作成しました。

2012 年3 月に実施した評価においては、研修参加者間における技術の定着と実践の持続性が確認されたものの、一方で新しい住民に活動が広がらない課題についても確認、当面プロジェクトとしての投入をしないことになりました。これをもって本事業は2011 年度で終了、今後はHIV/エイズ陽性者支援事業の中で経験交流を行うなどして活動参加者と関係を保っていきます。

本活動は、立正佼成会一食平和基金、地球環境基金、エコポイントによる環境寄付、個人の方からのご寄付等を受けて行ってまいりました。温かいご支援を賜りまして誠にありがとうございました。

評価報告書

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