JICA モザンビーク プロサバンナ 意見書

プロサバンナ事業に対する異議申立に係る審査結果に対する申立人からの意見書

2017年4月、モザンビーク北部に暮らす現地住民(農民ら)11名により、プロサバンナ事業がJICA環境社会配慮ガイドラインに違反するとして、 異議申し立てがなされました

2017年11月に審査結果(調査報告書)が発表されましたが、この度、JICA環境社会配慮ガイドラインに則り、申立人らが審査結果に対する「意見書」を審査役3名に提出いたしましたのでここに掲載いたします。

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異議申立から審査結果にいたる背景・経緯など

2017年4月、モザンビーク北部に暮らす現地住民(農民ら)11名により、プロサバンナ事業がJICA環境社会配慮ガイドラインに違反するとして、異議申し立てがなされました。

すでに生じている人権侵害の被害が拡大することを懸念して、これまで躊躇していた住民たちが、2016年11月の来日時に起こったJICAによる言論弾圧ともいうべき出来事に対し、危機感を強めた結果でした。

この出来事は下記をご覧下さい。

これについて5月17日より予備調査が、7月3日より本審査が開始され、 審査役3名による現地調査等が行われました。

11月1日に発表された審査結果においては「事業はガイドラインに違反していない」との結論が出されました。 しかしながら、最終章である第4章の「提言」においては「しかしこのことは、事業の進め方に係るモザンビーク政府及びJICA側の対応に一切の課題がなかったと判断するものではない」とされ、「今一度申立人の訴えに立ち戻って検討することがガイドラインの理念に叶うと考える」「マスタープランの作成に至るまでの参加型意思決定の手続ルールについての共通理解を確認し、できるだけ小農が自由に意見を出しやすい環境を整えることが不可欠」であり、そのことを通じて、「小農が主体的に参加し自由に意見を出しやすい参加型意見聴取の場が整えられていくことにより、一歩ずつ信頼関係が醸成されていくことが期待される」と提言されています。

しかし残念ながら、意見書が提出された2018年5月現在、現地ではこれら提言に反する状況が生じています。 こちらについては別の機会にご報告いたします。

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