1948年のイスラエル建国以降、大切な土地を奪われ、様々な権利を抑制されて暮らす人々。今日に至るまで和平は進まず、彼らの暮らしは苦しいままです。
公共サービスや労働の機会も限られ、差別や暴力と隣りあわせの環境にあるパレスチナの人々を、JVCは1992年から支え続けています。
困難な状況下で
支え合う人々に寄り添う
イスラエルによる占領と封鎖が終わらないパレスチナ。一方で地域の人たちのために、今日も奮闘する現地のNGOがあります。JVCは彼らの活動支援を通して、現地の人々を支えています。
また現地の状況や声を日本の人々に伝え、一緒に考える機会をもち、パレスチナに対する関心を高めることで、地球市民として誰もがこの問題に取り組むための橋渡し役も担っていきたいと考えています。
活動地域
JVCは東エルサレムに現地事務所を置き、パレスチナ自治区の東エルサレムと、ガザ地区で活動しています。
Before
2023年10月の侵攻開始直後にガザ北部のジャバリアで出産したアムナさん(30)(写真右)は、その数週間後に夫に離婚され、新生児のアブドゥッラフマーンくんを含む6人の子どもを一人で育てながら、翌年4月に命からがら徒歩で中部に避難しました。保健師がアムナさんの状況を聞き取り、アブドゥッラフマーンくんの発育状況を調べたところ、0歳10か月で栄養失調の状態で、一人座りできませんでした。
After
保健師と栄養・発達アドバイザーの女性ボランティアがカウンセリングと栄養補助食の支給を行い、その後のフォローアップを通じて、アブドゥッラフマーンくんの栄養状態は改善し、一人で座れるようになりました。また母親のアムナさんは一人で抱えていた過酷な体験を話し、赤ちゃんの発育に関するアドバイスをもらえたことで、表情が和らぎ、精神的な負担が軽減されたと言います。
東エルサレム:アーヤさん
(職業技術訓練の受講生)
企業で経理の仕事をしていましたが、出産を機に仕事をやめました。3人の子どもがいますが、全員小学校に通うようになり少し時間がとれそうなので、思いきって研修を受けてみることにしました。小さいころから美容に関することが好きで、ヘアーカット、ヘアーカラリング、ヘアーアレンジメントの研修を受講しました。ハサミを握るのは初めてでしたが、実践的に学ぶことができました。自閉症の子どもがおり、ヘアサロンで髪を切るのが大変なので、感覚特性など特別なニーズのあるお子さんや家族に特化した訪問や移動式のサロンを始めたいと考えています。私自身、息子の髪を切りに分離壁の西岸側まで行っていたのですが、2023年10月以降の情勢で移動が難しくなり、連れて行けなくなりました。研修で女性のヘアカットの技術は自信が付いたので、今は男の子のカットを勉強中です。開業に向けた準備を進めるにあたり、講師の先生や他の受講生とのつながりができたことは大きな財産です。
ガザ:ジャワ―ヒルさん
(子どもの栄養改善支援のボランティア)
2023年10月以前から地域の人たちのための活動をしていました。戦争開始後、住んでいた地域にイスラエル軍の地上侵攻があり、中部に避難を余儀なくされました。別の地域に住んでいた姉は、妊娠9か月だったお腹の中の赤ちゃんと共に、空爆の犠牲になりました。生き残った7歳の甥も、激しい腹痛や嘔吐に苦しんでいましたが、医療崩壊により適切な検査や治療が受けられず、亡くなりました。私も甥を病院に連れて行った際、近くでドローンの攻撃があり、とても怖かったです。父は私が支援活動をすることを心配していますが、姉のような母親と子どもたちのために、恐れずに活動を続けたいです
大澤 みずほ
現地代表
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渡辺 真帆
現地駐在員
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アヤット・ヤグムール
フィールド・オフィサー(東エルサレム)
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バッシャール・アブー・ザーイド
フィールド・コーディネーター(ガザ)
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酒寄 静流
コリア/パレスチナ事業担当
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パレスチナ・ボランティアチーム
活動内容
勉強会、ファンドレイジング企画など
メッセージ
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