スーダン事務所の新スタッフはどんな人?
【COVID-19関連情報】スーダンでも新型コロナウィルスの感染者が確認されたため、夜間外出禁止などの措置などがとられています。スタッフは今のところ通常通り勤務していますが、保健省等の行政の指示に従い、一部の活動を休止・縮小しています。今後も状況を注視し、住民の方々やスタッフの安全を第一に活動して参ります。(スーダン事業担当 小林) |
JVCはスーダンの首都ハルツームと活動地のカドグリの2か所に事務所を構えて、活動しています。この度、カドグリ事務所に新しい仲間が加わりました。
約30人の候補者の中からたった1人選ばれた新スタッフ、モナ・イブラヒムへのインタビューです。
(経験豊富なモナ・イブラヒムは笑顔もチャーミング:撮影:堀潤(GARDEN Journalism))
オベイド出身で、大学ではイスラームを勉強しました。幼いときに父がマラリアで亡くなったため、学生のときから小学校でイスラームとアラビア語を教え、家計を支えていました。
2004年に現地のNGOで入ってからは、現在の南スーダンで働き、2011年の南スーダン独立直前に北部スーダンに異動となりました。児童保護、生計向上、成人識字教育、保健衛生、女性の権利向上、地雷教育、選挙啓発、など数多くのプロジェクトを担当してきました。カドグリに赴任したのは7年前で、事務所長としてマネージメントも経験しました。
(コミュニティの集会にて話すモナ。経験豊富で説得力がある話に、長老たちも耳を傾ける)
前職のNGOでは約15年も働いたので、新しいことを学ぶために挑戦してみたかったのです。仲間からも「どこのNGOにいっても目指すゴールは同じだから、行っておいで」と快く送り出してくれました。
JVCはチームワークがいいですね。部署が分かれていないので、皆で情報交換して協力している印象です。ハルツーム事務所とも、もっと議論できたらいいと思います。
(カドグリ事務所では皆揃って仲良く朝食を食べる(右から4番目がモナ))
若いときから働いているので、早く年金生活がしたいです(笑)。というのは冗談だけど。(と言って前職でのエピソードを紹介してくれました)
南スーダンのある集落で女性グループに対し、農業用ホースの支援、技術指導、マネージメントの研修をしました。すると生産量が向上し、得た利益から車を2台も購入したのです。その車で収穫物を市場に運搬したり車のレンタルをしたりと、生計向上につながるプロジェクトでした。10年以上たった今でも近況を知らせる連絡がきて、とても嬉しい気持ちになります。
南コルドファンは長い紛争により、首都と比べても経済状況や教育環境のギャップが大きく課題も多いけど、人々・コミュニティの意識や行動次第では、変化を生み出せると思います。例えば子どもの学費は「お金がない」と言うにも関わらず、コーヒー代は支払う親がいるんですよ。
いつもご支援ありがとうございます。皆さんのおかげで活動することができ感謝しています。
スーダンは山、川など自然がいっぱいで、人々も穏やかです。ぜひスーダンのことも知っていただけたら嬉しいです。
(料理が得意なモナ。休日にはよく招待してご飯を振舞ってくれる)
以上がインタビューです。JVCは今年1月から、正規の学校に通うことができない子どもを対象に、代替教育プログラム(ALP)として補習校を実施しています。約7カ月の学習期間に、一定の出席率を満たし、テストに合格すれば、正規の学校に通う資格を得ることができます。この活動ではモナのこれまでの経験が大いに活かされています。お喋り好きでお世話好きのモナは、エクセル等の事務作業もピカイチで、JVCによい刺激を与えてくれています。
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