アフガニスタンで、現地パートナーYVOがCOVID-19感染拡大予防に動き出しました!
4月1日のWHOの発表では、アフガニスタン全国でCOVID-19の196名の陽性者、5名の死者が報告されています。
これ以上の感染拡大を防ぐことが急務です。特に都市部から離れた農村部などでは情報が届かず、不安でたまらない、自分が感染しているかどうか分からない、という精神的な負担も増大しています。
特にアフガニスタンは長年にわたる紛争により公衆衛生の体制なども整っておらず、また、感染者が2万人超、死者も1500人を超えるCOVID-19の感染拡大が報告されているイランと国境を接していることもあり、パンデミックの危険にさらされています。
このような状況のなか、"自分たちの知見と経験を活かし、少しでも何か動きたい!"という現地からの強い意志で、先週から現地パートナー「Your Voice Organization(YVO)」とCOVID-19感染防止への支援を計画しはじめ、現在準備を進めています。
(完成したポスターや配布キットとともに。事務所内でも、手洗いや消毒など、かなり徹底しています)
識字教室プロジェクトの先生と生徒がボランティアとして協力してくれることになり、人が集まることはできないので個別に訪問して各家庭にCOVID-19の情報共有と対策のアドバイスを行う予定です。また、各村のモスクなどに保健省の出してるイラスト付きの感染予防の情報をポスターにして貼るなど、感染予防のための啓発活動を行います。約2500世帯にリーチすることを目標としています。
識字教室で文字が読めるようになった皆さんが早速文字を使って予防のためのキャンペーンで活躍してくれることになります。また、協力してくれる生徒さんたち約300人には石鹸などの衛生キットを配ります。
今日まではYVOと予算の調整や配布品内容の精査・調達や配布資料の準備などに奔走していましたが本日から活動村で実際の活動を始めます。活動のご報告は、また皆さんにも共有します!
(石鹸・マスクなどのキットと予防のための資料を配布します)
(スタッフ内部でも改めて研修を行いました)
現地パートナー団体YVOの代表のサビルラさんは、スタッフたち自身の安全確保と緊急の支援とで疲れもプレッシャーも相当かと思いますが、スカイプで話すといつも軽やかで笑顔で、「大変なときだから、意識的にハッピーになるようにしてる!チームにいい空気作らなきゃ!」と私にその思いを話してくれました。このあたりの精神的な強さには本当にいつも励まされます。
(YVO代表のサビルラさん)
これまでも厳しい状況下で暮らさざるをえなかった人々が、COVID-19の蔓延でさらに苦しい立場に追い込まれようとしています。
世界中でCOVID-19が猛威をふるい、日本でも常に感染のリスクがついてまわり、日常に影がさしています。でも、そこで落ち込んでしまうのではなく、毅然と、そしてみんなを力づける明るい態度で、支援を届けていきたいと思います。
このような活動ができるのも、皆様のご支援があってこそです。現在、JVCが設立40年目を迎えたこのタイミングに、4月30日までにマンスリー募金100名を募るキャンペーンにチャレンジしています!これからも支援を世界の人々の届けるために、ぜひ、応援してください!
加藤 真希(アフガニスタン事業担当)
高校生の時にラテンアメリカの情熱的な雰囲気に漠然とした憧れを抱き、同時にその地域の格差や貧困の状況に関心を持つ。大学の交換留学をきっかけにメキシコに何度か長期滞在し、先住民族地域でフィールドワークを行う地域開発学や、都市部のスラム地域での支援活動を経験する。その中で直面する圧倒的な格差の存在や、子どもたちが成長するにつれ夢を持つことが制限されていく社会構造をどうしたら改善できるのか悩む。大学在学中にJVCの調査研究・政策提言インターンを経験して以来、"国際協力"と"NGO"の世界に足を踏み入れる。メキシコから帰国した2012年度から現職となり、東京をベースにアフガニスタンにいる仲間たちと日々連絡を取り合いながらイスラムの世界やアフガニスタン情勢を勉強中。
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