REPORT

パレスチナ

女性のために活躍する女性たち@東エルサレム

こんにちは。家から大学まで往復20キロを自転車通学していたら、自転車に負荷をかけすぎて車輪をパンクさせてしまった、JVCパレスチナ事業・現地インターン生の齊木です。自転車通学している理由は、電車で通うよりも大学に早く着くからです。

最近、さまざまな国で女性の社会進出について議論されています。日本でも女性の大学進学率が以前に比べて増し、就職者数も増えたのではないでしょうか? 一方でパレスチナはその点でいうとまだまだ発展途上。とても秀でた才能を持つパレスチナ人女性が活躍できていない、という問題を抱えています。そんな中、女性のために日々奮闘するパレスチナ人女性(JVCパートナー団体AWCのスタッフ)を紹介していきます!

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① アラーさん(事業コーディネーター)※写真左

アットゥーリ地区出身。エルサレム大学で英語を学んだ後、ドイツに留学して修士号(ヨーロッパ学)を取得。エルサレムに戻り民間企業に就職したが、職場で唯一の女性ということや民間企業での勤務が肌にあわないと感じ退職。その後、青少年の支援を行う現地NGOでのインターンを皮切りに、アルジャジーラ傘下のネットワーク組織での青少年活動での通訳・翻訳、大学での英語講師と並行して、地域の学校で週1回放課後、子どもたちに英語を教えていた。それがきっかけで地域での活動に関わりたいと思い、AWCで働き始める。今は資金調達や支援者との窓口を担当しているが、チームで成果を出していくことの面白さを知り、研修を通じて少しづつ変わっていく女性たちの姿に刺激を受けている。

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②マナールさん(総務経理担当)

2009年からAWCに参加。現在、夫と4人の子どもの6人家族。15歳のときに幼馴染と結婚。3人の子育て中に夫が病気になり、自分が働かざるを得ない状況に。ただ、学歴がないことやAWCも立ち上げたばかりで収入がほとんど無かったこともあり、数万円の月給で何とか家計を支えていた。この時、団体創設者で事務局長のアビールさんと2人だけだったので、自分が経理総務などすべての業務を担当せざるを得ず、経理について学んだ仕事・子育て・家事をしながら、2015年には高校の卒業資格を取得後、大学に進学。AWCの活動を通じて出会ったさまざまな家庭の課題を抱えた女性たちに、自分がどう声掛けしたり関わったりすれば良いか悩むことが多く、社会福祉を学ぶことにした。
関わった女性たちは少しづつ少しづつ前向きになり、シャイで話もしなかったのが自分から積極的に発言するようになるなど、変わっていく姿を見ることができた。AWCが地域の女性たちにとって、安心安全な場、第二の家といえるような場所になっていけるようにこれからも頑張りたい。

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③ハニーンさん(研修担当)

両親と4人兄弟(本人含む)の6人家族。2014年からAWCに勤務。その前は別のNGOで青少年支援に関わっていた。大学では社会福祉を専攻。小さいときから病気や困っている人の世話をする機会があり、社会福祉を学んで困っている人たちの役に立ちたいと思った。AWCでは、女性以外に子ども・青少年の活動にも関わっている。大人と違い、特に子どもはおかれた環境に大きく影響を受けやすいだから、子どもたちが健全に育つ環境づくりや関わり方にも力を入れている青少年を対象としたコミュニケーションスキルなどの研修を担当しているが、最初は乱暴な言葉遣いをする男の子たちもAWCの活動に参加したあとで口の聞き方や態度をあらたまったりするのを見ると、地域の大人の関わりの大事さを改めて感じる

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