活動40年映像完成!撮影秘話
こんにちは。カンボジアから大村です。有志で制作を続けてきたJVCカンボジアの40年をまとめた映像が、先日無事に完成しました!
1980年、カンボジア事業の始まり(=JVCの始まりでもあります)ともなったカオイダン難民キャンプでの活動記録から、最新のコンポンクダイでの映像まで、JVC創設メンバーの1人でもある熊岡路矢さん、元現地代表の清水俊弘さん、山﨑勝さんや現地スタッフ、村の皆さんのインタビューをもとに構成されています。
(村の方のインタビュー撮影の様子)
最後の活動地・コンポンクダイでの撮影は2021年3月におこなわれました。カンボジアでは4月以降、首都プノンペンを中心に新型コロナウィルスの感染が急拡大し、ロックダウン施策などが開始したので、思えばギリギリのタイミングだったな、と思います。村の皆さんの多大なるご協力のもと、トラブルなく撮影を終えることができました。
(和気あいあい)
映像の中でも、特に反響の多かったソク・スーさんのことを書きたいと思います。もともとソク・スーさんは撮影日に予定があると連絡をもらっていたため、撮影予定はありませんでした。
が、撮影がひと段落した夕方、ふと、「実は予定が早く終わったりして、家にいたりしないだろうか?」と思って連絡をしてみたところ、まさに「もう家にいるよ~」という連絡が返ってきたのでした。日が沈む直前の時間だったため、急いでお宅に向かい、バタバタと撮影に。私とスタッフは少し離れたところから様子を見させてもらっていました。
そして、私は言葉を失いました。いつも朗らかなソク・スーさん。普段どおりの明るい笑顔でインタビューが始まり数分、少しの沈黙があったと思ったら、遠くから見ていても分かる程に顔が赤くなり、目から大粒の涙がこぼれ落ちました。
まったく予想もしていませんでした。
JVCの活動を、こんなに思っていてくれていたなんて。「今は楽しいことが増えました」という笑顔を見ながら、私もスタッフも、感情を抑えることができませんでした。ともに過ごしたこの数年、ソク・スーさんはほとんど毎回、時間をつくって私たちの実施する研修活動に参加をしていました。いつも明るくて前向きな彼女の姿に励まされてばかりでしたが、その裏側にあった気持ちに、本当の意味で触れることができた瞬間だったように思います。多分一生忘れられません。
(インタビュー撮影直後)
(夕日が美しい時間でした。思わず皆で太陽礼拝のポーズ)
映像ではインタビューのすべてを使うことができなかったため、ノーカット版を公開しました。ぜひご覧ください。
今回の映像の監督は、約10年前にJVCでインターンをされていた貝塚乃梨子さんにお願いしました。貝塚さんは現在、社会問題をアート・デザインで解決するためにカンボジアで結成されたSocial Compassに所属するクリエイターです。カンボジアの歴史にも、JVCの歴史にも精通している貝塚さんに監督をお願いできたことは、私たちにとって本当に幸運なことでした。
当日の撮影は、貝塚さんの日本からのディレクションのもと、物腰柔らかなSocial Compass代表の中村さん、メンバーのJessyさん(かっこいいカンボジア人女性クリエイター!)が担当してくださり、村の皆さんが緊張しすぎることがないような、あたたかな雰囲気の中で進みました。
(Jessyさん(右)と、撮影助手?のJVCスタッフ・ポク)
中村さんが更新しているnoteに、撮影のこと、貝塚さんのこと、Jessyさんのことなど綴られています。こちらもあわせてどうぞ!
1980年代、内戦の最中の混乱期に何とか活動を実施する中で、当時は記録を残すことも、それを世に出すことも難しかったと言います。今回は多くの方が貴重な写真や動画をご提供くださり、これまで外に出ていなかった当時の記録をまとめることができました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。ぜひ最後までご覧いただき、映像への高評価ボタン、シェアなどしていただけたら嬉しいです。
(ちなみに24:00頃以降は、これまでお世話になった方の写真をできる限りでちりばめています。一時停止などしながら見ていただけると、懐かしい顔があったり、また楽しんでいただけるのではないかと思います・・・!)
それではまた。事業は終了していますが、ブログはまだ更新します!
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