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パレスチナ

これからが本番~ファッションデザイン・縫製コースの修了式

こんにちは、JVCエルサレム事務所の木村です。東エルサレムのシルワン・アットゥーリ地区を対象に、女性のための生計向上とエンパワメント事業を行っています。活動のひとつに職業技術訓練があり、「ファッションデザイン・縫製」「お菓子・パン作り」「メーキャップ」「キャンドル作り」「石鹸作り」の5つのコースを設定していますが、先日、「ファッションデザイン・縫製」コースの修了式を行いました。今回はその様子をお届けします。

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全コースの先陣をきって5月末に始まったこのコース。ミシンも触ったことがない女性たちも多く、型紙をつくる段階から縫製用の特別なメジャーの使い方をめぐって四苦八苦。基本的な技術習得だけでも120時間(5ヶ月)が必要であり、傍から見ていてもコース修了は遠い道のりに思えました。

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それでも、参加している女性たちは「学びたい」という意欲が旺盛で、その熱意についつい先生も開始時間前や終了時間後にもアドバイスしたり、

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受講している女性たち同士でも学びあったり

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ひたすら作業に集中し、

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できた作品を見せあったり、

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時には休憩中に軽食をつまんだり(こちらでは10時半頃におやつではなく、朝食的な感じで割とがっつり食べたりします)、とチームワークもよく、冗談も言いあいながら、120時間頑張りました。

そして迎えた修了式。

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都合で2名欠席でしたが、9名の女性たちが「ファッションデザイン・縫製」コースを修了しました。女性たちからは、こんな声を聞くことができました。

● 最初は縫製用のハサミを使うのも怖かったけど、今ではメジャーもミシ ンも使えるし、基本的な技術を習得できて嬉しいです。もともと刺繍をやっていたので、アバーヤ(アラブ諸国の伝統的民族衣装でロングコートのような形状の女性服)を作ってバザーで売ってみたい

● 最後までやり遂げられたことが何よりも嬉しく、自信になった。この後も頑張って続けたいと思う。

● 研修がある日がいつも待ち遠しかったので、今日で終わるのは寂しい。ミシンを使うのは難しかったが、先生が丁寧に指導してくれたり、みんなが励ましてくれたりしたので頑張ってこれた。

● 技術の習得もそうだが、他の受講生たちと一緒に学ぶことで良い刺激をうけて、自分の世界が広がったと感じています。

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最後に先生(写真上:右から2番目)からもコメントがありました。「みなさん熱心で、ともに助けあいながらここまでやれたことを私も嬉しく思います。女性が女性をサポートすることはとても大切。前向きな言葉や姿勢でいつもお互い励ましあっていて、good team spirit に感謝です。私も学ぶことが多かったし、みなさんの人生に触れられたことはとても良い経験でした」

「ファッションデザイン・縫製」コースはこれで修了ですが、受講生たちは学んだことを活かして作品を制作し、12月中旬のバザーで展示販売します。そして、ゆくゆくは自分でビジネスを立ち上げたりと、これからが本番です。

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