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パレスチナ

第3弾 JVCスタッフへインタビュー!

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こんにちは、JVCパレスチナ事業・現地インターンの内田です!

【パレスチナ🍉で生活してみた!】第3弾は、パレスチナでの生活について知りたいならそこで住んでいる人の話を聞こう、ということで、エルサレム事務所のスタッフ3人に「パレスチナの生活」についてインタビューしてみました!

まずは日本人スタッフの木村万里子さんと大澤みずほさん

木村(万)さん:笑顔が素敵なエルサレム事務所の現地代表。いつも優しく穏やかな方で、私が一番お世話になっている方です!エルサレムには2年半駐在されています。

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木村万里子さん:定期健診(家庭訪問)先の親子と一緒に(ガザ地区)

大澤さん:ガザ事業を担当されています。指摘してくださることがいつも核心をついていて、私はドキっとさせられてばかりな、頼もしくて愛に溢れた方です!1年半前からエルサレムに駐在されています。

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大澤みずほさん:おもちゃ作り研修の視察にて(ガザ地区)

①パレスチナでの暮らしの好きな点を教えてください。

木村さん:人が良いですね!フレンドリーで向こうから気軽に話しかけてくれるのが嬉しいです。また、文化的なイベントも多く、仕事の後や週末には、演劇やコンサートを観に行ったりしています。

大澤さん:とにかく人が優しく、人懐っこい!人の生を感じられる雑然としている街並みもお気に入り。

②逆にパレスチナでの暮らしの不満な点を教えてください。

木村さん:道にごみが捨てられていること。モノを平気でポイ捨てする態度が残念だなと思います。また、日本と比べたらどこもそうなのかもしれませんが、予定が直前まで決まらず、見通しが立てられないことが多々あることです。

大澤さん:物価が高いので仕方ありませんが、生鮮食品などを抜いて値段がとても高い割に質があまりよくない物が多いことです。日本の倍払っても日本並のクオリティは期待できないですね。また、アジア人を見て興味を持って話しかけてくれる人たちがいる反面、少数ですが差別的な話しかけ方をしてくる人たちがいることが悲しいですね。

③パレスチナのもので日本にあればいいと思うモノや文化、またその逆があれば教えてください。

木村さん:パレスチナの人のおおらかさや人懐っこさが、日本人にも欲しいなと思います。また、日本もパレスチナのように湿度のないカラッとした夏だったらよかったのにと思いますね。また、パレスチナにあればいいなと思うモノについて、東エルサレムにはパスタ、ピザ、またローカルフードのレストランが多いので、アジア料理のレストランがあれば嬉しいですね。あとは、単身用アパートが欲しいです!!複数人でシェアして住む物件が多く、また地価も高いので、家探しが大変です。

大澤さん:パレスチナで暮らしていて、ルールがなくて困ることがある反面、柔軟な部分に助けられる時もあるので、ルールに厳しい日本と足して2で割りたいですね。また、ここではアポをとっても来てくれず、時間が無駄になってしまうことが往々にしてあるので、日本のこまやかなサービスが欲しいと思うことがあります。さらに、パレスチナでは、家族をとても大切にする文化があり、困った時は共に助け合うという、家族がセーフティーネットとしてしっかりあることが魅力的だと思います。

次に、現地スタッフ(パレスチナ人)のアヤットさん

アヤットさん:東エルサレム事業での現地パートナー団体との事業調整を主に担当されており、パレスチナ人と私たち日本人スタッフをつなぐ役割を果たしてくれています。ザ・自立した女性!という印象で、私がアラビア語を用いてインタビューをする際に、隣で見守ってくれる心強い存在です。

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ガザのパートナー団体スタッフと一緒に(右がアヤットさん)

①パレスチナでの暮らしの好きな点を教えてください。

アヤットさん:パレスチナは歴史的に交通の要衝で、東西の文化が交わる場所であるため、文化が豊かなところがパレスチナの好きなところです。また、ここでの生活は家族を中心に回っていて、共に助け合いながら生きていることも好きです。

②パレスチナでの暮らしの不満な点を教えてください。

アヤットさん:常にイスラエルとの緊張状態にあることです。チェックポイント(検問所)でイスラエル兵とのトラブルが起きたり、意図せず入植地に入ってしまったりすると、大問題です。銃で打たれたりする危険性もあるのです。パレスチナという国は、大きな問題を持つ小さな国で、常に気を張って生きなければなりません。

③パレスチナが一番だと思うものは何ですか。

アヤットさん:パレスチナは小さい国にもかかわらず、その中に、海、砂漠、緑などの自然があり、その多様性はどこの国にも負けないと思います。また、パレスチナ料理はとても美味しいです。辛すぎることもなく、重くもなく、ちょうどいいと思います。私の一番好きな料理はモロヘイヤのシチューです。チキンとモロヘイヤを煮込んだものをご飯と一緒に食べます。

ーーー

以上でインタビューは終わりになります。みなさんどうだったでしょうか。木村さんと大澤さんがおっしゃっていたように、私もパレスチナ人の国民性はとても魅力的だと思います。

道を歩いていると、毎日のように「どこから来たの?」と話しかけられます。話しかけられすぎて、その対応が少々面倒だと思ってしまう時も正直ありますが、日本に帰ったらそれがなくなってしまうのが寂しくなるんだろうと確信しています。

私がアラビア語を勉強しているとわかると、多くの人が「じゃあ家にご飯を食べにおいでよ!」と誘ってくれ、何度かお邪魔したこともあります。さらに、アヤットさんがおっしゃているように、やはりイスラエルによる占領は彼らの生活にとってとても大きな問題で、パレスチナでの生活というものは占領の話なくしては語れないと思いました。

今回はJVCエルサレム事務所の3人のスタッフについて書きましたが、次回は私のパレスチナでの生活についてご紹介したいと思います!

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