こんにちは、広報インターンの土田です。
本日は、堀潤さんが運営されるYouTubeチャンネル8bitNewsにて2024/2/19に配信された、月刊JVC#28「開発と暮らしのはざまで揺れるラオス:続編」についての報告レポートを書かせていただきます。
この動画は、月刊JVC#2「開発と暮らしのはざまで揺れるラオス」の続編となります。
豊かな自然が比較的に残る東南アジアの内陸国ラオス。人びとは森や川からの自然の恵みに依拠して暮らしてきましたが、いま、そうした生活が脅かされています。企業が経営するプランテーションや村人自身による換金作物栽培の増加によって森林は減少。河川でも、上流のダム開発や違法漁業によって魚影が減ったと村人は語ります。
JVCは、森や川などの共有資源を開発の影響から守り、持続的な利用をするための仕組みづくりや研修を村人と進めてきました。2年前の月刊JVCで報告して以降の、村に起きた変化を追います。
まず、ラオス事務所現地代表・山室が、事務所の庭を案内しつつ、ラオスの概要について説明しています。
土地利用が日本とほぼ同じですね...!
次に、実際の写真を見ながら、特に森林問題に焦点を当てながらラオスの現状について説明しています。
これから輸出される、換金作物のキャッサバの山だそうです。
また、森や川などの共有資源を守るため、共有林や自然保護地区の設定などのJVCの取り組みについても紹介されていました。
魚保護地区を設置した村の川に建てた看板
このように、JVC代表の今井が山室に質問しながら、かつ視聴者様のコメントも踏まえつつ、流れが展開されていき、ラオスの現状やJVCの取り組みについて深く知れるような構成となっています。
また、最後は今井・山室・堀潤さんからの感想で番組はしめられました。
ここからは、インターン生土田の個人の感想となります。
ラオスについては、所属している学生団体で触れる機会が多かったですが、農業や森林保護について知るのは初めてでした。
特に、キャッサバは初めて耳にしましたが、タピオカの原料にもなっているということで身近に感じました。その栽培したキャッサバは、ほとんどが輸出されているためにラオスの経済発展にも繋がる。しかし、キャッサバの栽培は森林破壊にも繋がってしまう。
キャッサバだけではなく、大量の漁に関しても、破壊につながる可能性という点では同様です。村の川で魚が減っている原因として、大量の漁も一つの原因だとありましたが、漁を行わないことには人々の生活は維持できません。
漁と川の保全、どちらも優先されるべきだし、トレードオフの状態になってはいけないと思います。しかし、一言で「漁と川の保全の両立」といっても、簡単にできることではありません。
このように、ラオスでは森や川のような資源を活かした生活を送っているため、持続可能な生活のためにも、開発と自然保護の両立が求められています。そのためには、JVCの活動の中で実施している、村の共有資源を持続的に管理、利用するための仕組みづくり(魚保護地区やコミュニティ林)だけではなく、村人自身が自然を守っていこうという意識醸成をすること、そしていずれはJVCの支援を必要としなくても村人自身が開発と自然保護を両立できるようにすることが大切であると感じます。
今回は、キャッサバがタピオカの原料になっているということで身近な問題だと共感しました。しかし、たとえ自分たちに直接的な関係がなくとも、遠い国であろうと、国の現状や世界の問題について積極的に知ろうとする意識を持ち続けたいと感じました。
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