子ども広場の活動サイトってどんな所?2024年度活動サイトのご紹介
イエメンで進めている子ども広場のプロジェクト。
年によってプロジェクトサイトが変わることもあって、どんな所でやっているのか皆さまにお伝えしきれていませんでしたが、今回のレポートでは、2024年度に子ども広場の活動を行っている2つのサイト、ラハブとラジュヒについてご紹介していきます!
両サイトとも、イエメン南部の街、タイズから車で2-3時間くらい山道を進んだ先の、山深い場所にあるサイトです。
(写真)移動途中の休憩タイムでの一枚
避難民キャンプというと、平地に立ち並んだテントを想像することが多いですが、緑の多い環境にあり、かなりイメージが違うことに驚かれる方もいると思います。
イエメンでパートナーとしてプロジェクトを進める団体NMOの「支援の届きにくいエリアにこそ支援を届けたい」との思いもあり、山深い場所を活動サイトとして選んでいます。
昨年も訪れたプロジェクトサイトで「こんなところまで外国人が来たのは初めてだ!」と歓迎を受けました。実際にJVCとの子ども広場の支援活動が始まったことで、他の団体の支援も入ってくるようになったという事例もあり、更なる成果にもつながっているとのこと。
移動時の動画を見ていただくと、山の中の道をひたすら進んでいることが分かると思いますが。JVCのスタッフは、車内でGooglemapを見て、現在位置などを確認しながら進んでいます。
はじめにご紹介するのは、ラハブという活動サイトです。
昨年訪問したマクバナ郡のサイトとかなり近くにあります。途中にあまり険しい道はなく、周りには特に現地でズラと呼ばれるソルガム(タカキビ)畑が広がっており、イエメンやエチオピアなどの国々で嗜好品として嗜まれるカートを植えている場所も見られました。
(写真)途中、ラクダに進路をふさがれるシーンも
この場所に避難しているのは、全員がトゥエルという街の出身者で、2021年に避難してきました。コミュニティ内は坂が多く、その中に建物が点在しています。
子ども広場内のテントの中は少し暑く、50人くらいの子ども達で込み合っていましたが、それぞれ男女や年齢別に分かれて、それぞれの年齢や好みに合ったアクティビティをしていました。
(写真)女の子はスポンジを使ったお人形作りに夢中
(写真)少し年齢が高めの男の子たちはボードゲームを
(写真)小さな子たちはブロック遊び
日本の国旗やJVCのロゴも飾ってくれていました。また、同じアラブの同胞であるパレスチナへの連帯を示すための国旗やガザの惨状を訴える絵なども複数飾られていました。
(写真)子ども広場のテントの前で。真ん中が事業担当の今中と後藤
外では滑り台、トランポリン、ブランコなどの遊具が設置されていて、子どもたちにも人気です。インタビューした子どもたちの中でも好きな遊びでトランポリンを挙げる子も多い、人気の遊具です。
10月に出張した後藤が子ども広場の様子をレポートしていますので、併せてご覧ください!
後ろで楽しそうにトランポリンを楽しむ子ども達の様子も見られます♪
続いてご紹介するのはラジュヒの活動サイトです。
こちらも、同じくタイズから車で2時間ほどかかります。
もう一つのサイトであるラハブと同じく、全員が2021年にトゥエルから避難してきて現在は160世帯が暮らしています。
ラジュヒの子ども広場には、小さな子どもたちが70人くらいいて、とても混んでいました。ラハブよりも更に人数が多くて、可愛らしい装飾の施されたテント内は満員御礼です。
(この日は私たちJVCのスタッフが来るからと、いつもよりたくさん子どもたちが遊びに来てくれていました!)
(写真)テント内は可愛らしい飾り付けがありカラフルです
当初は午前中から子ども広場をやっていたのですが、学校より子ども広場に来たがる子どもたちが多く、学校やコミュニティと話し合った上で、現在は14~16時の間で実施しています。こちらも、壁は子どもたちの描いた絵や作品でいっぱい!
(写真)お姫様に可愛らしい動物、国をまたいでも好きなものは変わりません
(写真)絵本の読み聞かせも
同じくトランポリンなどの遊具が大人気です。外では「ネズミと猫」というゲームを楽しむ子どもたちの姿も見られました。頭の上に乗っている石はチーズを表しています。
どちらのサイトも、あまり外国人が来ない場所ということでしたが、イエメンの子どもたちは外国人が来たからといって騒ぐ感じはなくて、自ら話しかけてくることもなく、少しシャイ。それでも、慣れてくると見せてくれる笑顔がとっても可愛らしいのが印象的でした。
これからのレポートで、子ども広場がどんな風に運営されているのか、どんな子どもたちが通っているのか、などお伝えしていきたいと思います。
どうぞ楽しみにお待ちくださいませ!
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