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【パレスチナ現地レポート#03】壁の向こう側 前編

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皆様こんにちは!JVC広報担当の佐藤です。2024年9月23日から10日間、現地視察のためイスラエル・パレスチナを訪ねてきました。パレスチナ現地レポートその3をお届けします。前回の記事はこちら

ヨルダン川西岸地区・ベツレヘムへ

先日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムに行ってきました。ベツレヘムに行くには、検問所を通らなければなりません。

パスポートを見せ、すんなり検問所を通ると、簡単には登れない高さの分厚い壁に一面の壁画。てっぺんには鉄線が張り巡らされています。壁の途中には監視所があり、銃弾の跡が残る所も。

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イスラエル政府は2002年、パレスチナ人過激派の侵入を阻止するため、ヨルダン川西岸地区に壁の建設を決定。高さ8メートルにもおよぶ壁が建設され、人びとの移動が制限されるようになりました。

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壁に沿って歩いていくと、有名なアーティスト Banksyのホテルが。そのすぐ前に石のブロックのようなものが何個も置かれています。 コの字の形をしているこのブロック、何に使うのでしょうか... ?

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コの字の形をしている石のブロック

これは、兵士が銃撃する時に身を隠すためのガード。最近、壁にビー玉を投げていて兵士に撃たれた子がいたそうです。道にはまだ血痕が残っていました。

子どもたちの夢は、壁の外に出ること

パレスチナ人が壁の外に出るにはイスラエルの許可が要りますが、許可は簡単に下りる訳ではありません。

現地で子ども支援の団体を運営するウサマさんは言います。

多くのパレスチナの子どもたちの夢は、壁の外に出ること

ここに住む人びとにも生活があり、人生があります。ただ、ここにいる全ての人がこの状況を受け入れて、耐えられる訳ではないのです。

さらに壁に沿って歩くと、見えてきたのは「Welcome to Aida Camp」の文字。鍵の形をした門をくぐると、そこにはアーイダ難民キャンプという名の「小さな街」がありました。

現地レポートはつづく...

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パレスチナ現地レポート

執筆者

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佐藤未奈(広報/FR担当)

福島県出身。大学時代にフィリピンに留学し、人生で初めてストリートチルドレンに出会い、何かしたいと思いつつ無力感を感じる。大学卒業後は客室乗務員として勤務。国内線/国際線に乗務し、中東・ドバイにて10年間生活する。

不規則な生活で体調を崩し、人生を見直すため35歳で退職し帰国。アートが好きだったことから、京都の大学でデザインを学び、グラフィックデザイナー/イラストレーターに。絵本や広報物のデザインなどを手掛ける傍らプロボノとしてNGOに関わるうちに、NGOの広報に興味を持ち、2024年1月、JVCに入職。

イラストの代表作はフィリピンおさるのターシゃん

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