3月18日に再開されたガザへの攻撃「涙が止まらない」
今年1月19日、ガザではようやく停戦のプロセスが開始され、攻撃が止みました。
人々は瓦礫の山をかき分けて元々住んでいた地域に戻ったり、破壊された自宅の修復に取り掛かったり、なんとか生活を立て直す第一歩を踏み出そうとしていました。
合意された停戦プロセスは、3フェーズで予定されていました。
第1フェーズ:被拘束者の交換と人道支援の流入
第2フェーズ:イスラエル軍の撤退
第3フェーズ:ガザの復興
しかし、第1フェーズ終了の3月1日、第2フェーズは開始されず、イスラエルはガザへの物資流入を再び停止しました。電気・燃料・水の供給も2週間以上途絶えた中、3月18日未明に予告なくイスラエル軍による空爆がガザ全域に対して行われ、一部ではイスラエル軍が再び地上部隊を展開しています。
国連の職員も攻撃対象となり、昨日1名が死亡し5名が重軽傷を負っています。物資の流入停止により人々は再び飢餓の危険にもさらされています。
3/18〜19の2日間で436名以上が命を奪われ、その多くが女性と子どもです。人々は再び居場所を追われていますが、どこにも安全な場所はありません。(※3/20時点の死者数は506名となっています)
人々はまた避難を強いられることや、地上軍が侵攻してくることを恐れています。
現地からは、「近くに空爆があって怖い」「SNSで亡くなった子どもたちの写真を見ると、自分の子どもたちの顔に見える。子どもたちを失うのが怖い。もう疲れ切った、こんな世界大嫌い!涙が止まらない」という悲痛な声が届いています。
また、現場では一時活動が中断されるも、パートナー団体のAEIやPMRSは、それぞれ栄養支援と医療支援の活動を再開しており、現在のところ両団体職員の安否は確認されています。
私たちJVCは、これ以上一般の人々の命が失われないよう、恒久的な停戦を強く求めます。
ガザの恒久的停戦とパレスチナの和平を求め、市民団体らが「パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会」として、「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」声明を発出、3月28日に記者会見を実施します。声明文はこちら
本声明は5月15日まで賛同を募り、内閣総理大臣、外務大臣、及び関係議員へ提出する予定です。広く拡散にご協力賜りますと幸いです。
【賛同申込フォーム】※個人でも申込できます
https://forms.gle/t17dM91wey8u
また、私たちは声明発出後の3月18日に再開されたガザへの大規模空爆を非難します。これ以上市民の犠牲が出ないよう、関係各国が速やかに連携し、最大限の外交努力を通じて、暴力行為を停止させるよう求めます。