ショービナさんの新たな夢
執筆:アフガニスタン事業担当 加藤 真希(2018当時)
アフガニスタン事業の加藤です。
夏から始まった、JVCの識字教室。自身が住む村の中で行うことで、遠くの学校には通えなかった人たち、学齢期に学校に通えなかった人たちがもう一度学ぶ場を持てるよう、実施しています。学習者の一人に、現地の女性スタッフ・カリマがインタビューしました!
ショービナさんはカチャラ村のサイラ先生の識字教室で学んでいる25歳の女性です。貧しい家の出身で、父親は畑仕事を、母親は家事をしています。10人の兄弟姉妹がおり、そのうち6人は結婚して別の場所に住んでいます。弟の一人は高校を卒業して、商店で働いています。
(杖を使って生活しているショービナさんも積極的に参加)
ショービナさんが3ヶ月の赤ちゃんだった時、家族は内戦中だったアフガニスタンから逃れ、難民としてパキスタンに移りました。パキスタンでショービナさんは脚を患い、脚は日に日に細っていきました。歩くこともままならず、アフガニスタンに戻ったときに手術を受けたものの治ることはなく、病院からは杖を渡されました。それ以来、杖を使う生活。寒い時期には脚に痛みを感じるそうです。
ショービナさんは学びたいという熱い思いから、今、脚が痛いときでも杖を使って、自分の村の中で行われている識字教室に通っています。とても楽しんで学んでいます。そんな彼女が言ってくれました。
「この識字教室を修了することができたら・・・、この脚ではどこにも行けないから、今度は自分がこの村の識字教室の先生になりたい」
ショービナさんが将来、今度は先生になって、そこで学ぶ多くの生徒がまた夢を育てていけたら。そんなに嬉しいことはありません。教育は本当に未来への投資だと感じます。JVCも学びのインスピレーションがどんどん未来に循環していくような場づくりに努めます。
(衣装も華やか、窓辺にギャラリー。誰が見学に来ているのでしょうか?子どもたちかな?)
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