REPORT

アフガニスタン

インクレディブル・インディア ~ただただ会議がしたいだけなのに~

閑話です。

アフガニスタン事業では、治安状況の悪化のため日本人担当者の現地渡航がなかなかできないので、別の場所で会議を行っています。これまでもパキスタンなどで出張会議を行ってきました。出張先ではときどき珍事件が起こります。

いつもスカイプで連絡を取り合っている私達にとって約一年ぶりに、実際に会える大事な機会です。今回は、ビザや予算の関係から、インドのデリーで会うことになりました。初めて行くホテルで予約時点から意思疎通が微妙な感触だったので、安いこともあり、若干の不安を抱きながらも到着してみると、やっぱり、色々ありました・・・・

日本を経つ前からホテル内の会議室を予約していたのですが、到着した夜、早速確認してみるといわゆる「会議室」はなく、ここだよ、と通されたのが普通の寝室でした。まぁ仕方がないので、ホテルスタッフに、「会議に使うので、テーブルと人数分のイスを用意してください」とお願いしておきました。

そして迎えた会議日、「会議室」のドアを開けて飛び込んできた光景が・・・

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(非常に新しいミーティング・スタイルである)

これ・・・従業員さんたちは、真面目にイスを並べてくれたのだろうか・・・と想像しながら私が一人で肩を震わせ静かに笑っていると、他のスタッフも次々と入ってきました。

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(何だこれ~!)

「新しいね!」
「トランプしたくなる感じ」
「なんでバスタオルがあるんだ」
「入院中の友人をお見舞いしているみたいじゃない?」
「パソコン沈む」
「マウス使えないね」

ひとしきりわいわいとコメントしあって盛り上がり、なんだかこの流れのまま会議が始まろうとしましたが、はっと我に返った誰かが冷静に、「やはり机を持ってきてもらおう」と言い、ホテルの従業員に頼みました。

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(いそいそと机が運び込まれる。だから最初から言ってるのに・・・笑)

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(結局こんな感じに収まりました)

ちなみに、通りに面したこの部屋の窓には窓ガラスがはまっていませんでした・・・(!!)危ないですよねぇ。ひっきりなしに行き交う車やリキシャーのエンジン音とクラクション、犬の鳴き声、人々の話し声や呼び声をBGMに、会議が始まっております。

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(ガラスのない窓。人が通れるくらいで、怖い・・・)

執筆者

加藤 真希(アフガニスタン事業担当)

高校生の時にラテンアメリカの情熱的な雰囲気に漠然とした憧れを抱き、同時にその地域の格差や貧困の状況に関心を持つ。大学の交換留学をきっかけにメキシコに何度か長期滞在し、先住民族地域でフィールドワークを行う地域開発学や、都市部のスラム地域での支援活動を経験する。その中で直面する圧倒的な格差の存在や、子どもたちが成長するにつれ夢を持つことが制限されていく社会構造をどうしたら改善できるのか悩む。大学在学中にJVCの調査研究・政策提言インターンを経験して以来、"国際協力"と"NGO"の世界に足を踏み入れる。メキシコから帰国した2012年度から現職となり、東京をベースにアフガニスタンにいる仲間たちと日々連絡を取り合いながらイスラムの世界やアフガニスタン情勢を勉強中。

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