あなたの考える平和は、どんな姿をしていますか?
JVCアフガニスタンの活動地の村々で、地道なピース・アクションを積み重ねています。今回は、「何か自分の学校でもアクションを取りたい」と村の教員からJVCに相談があり実現した、平和の絵を描くワークショップのご報告です。
平和とは、一体何なのでしょうか? 簡単に口にすることはできても、具体的な姿を想像することは難しく、きっと人によっても、置かれている環境によっても、違います。このワークショップではJVCの活動地にあるアフマドコート校の約50人の学生たちが、目指すべき平和とはどのようなもので、どうすれば実現可能なのかということを考えてA4の紙に自由に表現してもらいました。文具を豊富に揃えたこともあり、みんな生き生きと描いています!描かれた絵には短い説明も加えてもらい、一人ひとりが込めた思いが記されました。
(机にかじりつく生徒、立っている生徒も!)
(笑顔で取り組んでいます)
全員が描き終わった後は教室の壁に掲示し、同級生たちと平和についての思いを共有する機会を持ちました。
(たくさんの平和の形が並びます)
子どもたちが描いてくれた絵をいくつか見てみましょう。
「あなたにとって平和とは?」「重なるハート!」いい笑顔で答えてくれました。
「争いはやめろ!」
「平和のあるところに、教育がある」
「イスラム教は平和を求めている」
「戦いはやめよう。戦争は醜い顔をしている。平和は幸せで、自由な姿をしているよ」
同じ頃、なんと生徒だけでなく、プロの?アーティストも学校の壁に、同じテーマで絵を書いてくれました。これはずっと残りますね。
外の壁にも描いてくれました!『家族みんなが教育を受けられること、それが平和だ』という意味を込めた絵だそうです。
このワークショップでは、家族や、友達、学校、花、教育を描いた「平和の絵」が多く並びました。アフガニスタンでは現在でも、米軍、アフガン政府軍、武装勢力らが各地で激しい戦いを続けており、民間人の犠牲も絶えません。絵を描くワークショップの参加者の中にも、兄弟や友達が戦闘に向かったり、近しい人が犠牲になっている子どもが何人もいるそうです。描かれた平和、これらすべて、人々の暮らしに当たり前に必要なものばかり。そのどれも奪われることのないよう、私達も引き続き、村の人々と協力して平和構築のための活動を模索していきます。
ピース・アクションのこれまでの活動についてはこちらからも
→「アフガニスタンならではのピースブックレットご紹介!」
→「市民による平和ワークショップ開催!」
→「ピース・アンバサダー・プレゼンツ! 平和の交流プログラム報告」
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