終了事業:カンボジア 生態系に配慮した農業支援活動(自給の強化)
乾期に少ない水で野菜栽培ができる農業研修の機会や、雨季の冠水(洪水)に対して、有効な農業研修の機会を提供しています。主に家庭菜園の普及をとおして、対象農家の自給状況が改善されるよう努めています。また、村で手に入りやすい牛糞や落ち葉などを使った自然たい肥のつくり方の研修などをとおして、生態系に配慮した農業支援活動をおこなっています。
古タイヤやセメント袋を使ったプランターづくり研修(雨季の冠水/乾期の乾燥対策)
高さを出し、また移動が容易なため、冠水時に作物を保護しやすい(雨季)
身近な材料を使ったたい肥づくり研修
古タイヤは村で手に入りやすく、やり方も簡単だったので研修後にすぐ、家庭菜園に取り入れました。自宅が9月の終わりに冠水しやすいので助かっています。教えてもらった方法でのたい肥づくりも続けています。JVCの研修はいつも楽しみです。
(エム・イーさんも参加している農業研修の様子はこちらから!)
野菜の試験栽培やたい肥づくりを行う、農業リソースセンターを運営しています。同じ作物を異なるたい肥を使い比較栽培したり、古タイヤをプランターとして用いた野菜や香草の栽培などの実践を行っています。村では古タイヤを無料もしくは安価で入手することが可能である上、プランター栽培であるためにやせた土地でも栽培でき、乾季の乾燥や雨季の洪水などの場合でも場所を移すなどすれば比較的容易に野菜を栽培することができます。また、それぞれの農家が工夫を凝らし楽しみながら野菜や香草を栽培できる点も利点です。現在は、外部販売トライアルの活動において、作物の試験栽培も実施しています。
外部に出荷するコリアンダーの試験栽培
項目 | 内容 |
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実施主体 | 日本国際ボランティアセンター カンボジア事務所 |
事業名称 | カンボジア農村における生業改善プロジェクト 延長フェーズ |
事業概要 | 昨今の気候変動による農業生産の不安定さの増大から、出稼ぎを中心とした現金収入による生計へと農家の生活が変化する中で、経済的に成功を収める人とそうではない人の格差が広がっている。社会状況の変化に適切に対処できるよう、生活のための農業や生計手段の多様化に資する活動を行うことによって、農村で安心して暮らしていける生活基盤の安定に資するよう支援する。 |
実施期間 | 2019年4月1日~2021年3月31日(2年間) |
対象地域 | シェムリアップ州チークラエン郡6村 |
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