終了事業:カンボジア 外部販売へのトライアル機会の提供
過去の活動実績により、既に自給を達成している農家有志を対象に、車で1時間程の観光都市・シェムリアップに視察に行き、売れる作物の種類、規格や包装、発送、納品まで、流通に関して学ぶ機会を設けています。
大型スーパーに並ぶ野菜を熱心に視察する参加者
「無農薬・自然たい肥でつくられている」「カンボジア産である」「経済的に厳しい農家への支援になる」点などに共感し、JVCの対象村の農家との取引に前向きな(もしくは取引を希望する)飲食店や企業と、外部への販売希望のある対象村の農家を繋いでいます。
作物は一度、JVC農業リソースセンターで試験栽培を行った後、有志農家への栽培研修を実施しています。また、ドライハーブなど、加工が必要なものについては、先方のマニュアルに沿った加工研修を実施し、生産から品質管理、流通までを一通りサポートし、農家が自らの生業を多様化し、選択していけるような環境づくりに取り組んでいます。トライアル期間終了後、農家が取引を継続希望する場合は、直に取引が継続できるよう、サポートします。
シェムリアップ市内の飲食店への出荷に向けたコリアンダー栽培の研修(2019年4月)
コリアンダーは週に1度の定期発注が入るようになり、また、他の野菜についてのオーダーも受注、調整が始まっている(2019年7月)
生産したコリアンダーは、店の看板メニューに使用されている
ハーブティー原料用のドライハーブの加工研修(2019年10月)
JVCが2016年に支援してくれたため池のおかげで、家庭菜園でたくさんの作物が育てられるようになり、野菜を買わずに生活できるようになりました。高齢の母親と2人暮らしなので、家にいながら現金収入に繋がる仕事があるのは本当に助かります。コリアンダーを育てるのは初めてでしたが、JVCと一緒に取り組んで楽しかった。不安もありましたが、今は定期発注をいただけるようになり、毎週の現金収入が楽しみ。他の作物の出荷にもどんどんチャレンジしてみたいです。
ボッパーさんのコリアンダー初出荷の様子はこちらから!
ハーブティーの会社に原料としてハーブを卸す機会があると聞いて、真っ先に希望を出しました。子どもが小さいので、家で家事をしながら現金収入が得られるのは理想です。得た収入は、子どもと家族の食費にしたい。色々な機会を提供してもらえて、JVCには感謝しています。
エイム・チェイさんの初めてのドライハーブづくりはこちらから!
項目 | 内容 |
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実施主体 | 日本国際ボランティアセンター カンボジア事務所 |
事業名称 | カンボジア農村における生業改善プロジェクト 延長フェーズ |
事業概要 | 昨今の気候変動による農業生産の不安定さの増大から、出稼ぎを中心とした現金収入による生計へと農家の生活が変化する中で、経済的に成功を収める人とそうではない人の格差が広がっている。社会状況の変化に適切に対処できるよう、生活のための農業や生計手段の多様化に資する活動を行うことによって、農村で安心して暮らしていける生活基盤の安定に資するよう支援する。 |
実施期間 | 2019年4月1日~2021年3月31日(2年間) |
対象地域 | シェムリアップ州チークラエン郡6村 |
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