終了事業:農のある暮らしの再評価につながるスタディーツアー
近年、カンボジアを訪れる観光客は増加しているものの、農村に足を運ぶ人は殆どいません。外部からの訪問者にとっては、活動村のような農村での暮らしにこそ価値を見出し、刺激を受け、自身の生活を顧みるきっかけにもなるのではないでしょうか。事業対象地域を訪れる人を増やし、訪問者から「農村で暮らすこと」や「有機農業をやっていること」への共感を得て、それが活動村の農家にフィードバックされることで、農村での暮らしや有機農業の価値の再評価につなげていきたいと考えています。それが、事業地の農家の自信や刺激にもつながるものと考えています。
スタディツアーの企画・実施をとおして、地域や国を超えて、お互いが学び合える機会を積極的につくります。このような活動を通じて、農家が農村以外の外部情報を得て、自らの生計手段などについて様々な観点から検討できるような環境づくりを目指します。「対象農家が、自身が暮らす農村以外の社会・環境の変化を読み取る力を備え、変化に応じて生業をベースにした生計手段を変える意思決定ができるようになる」ために、様々な角度からアプローチしていきます。
村の方に教わりながら、カンボジア伝統料理をつくる
希望者はホームステイを通じて、村の生活を体験
JVCの実施する研修や支援実績の見学(写真は冠水対策研修)
リソースセンターでのたい肥づくり体験
カンボジアの都会から田舎の生活までを見ることができ、農業体験もできてとても良かった。高床式住居での宿泊は非常に貴重な経験だった(左・郁夫さん)
カンボジアの現状、JVCの活動に興味があり、参加した。村の人とともに踊ったり、朝早くの地元の方の様子や、きれいな風景を見れてとても良かったです(右・菜穂さん)
ツアーはとても良かった。日本人がカンボジアの料理を学びたいと言ってくれて、家にも一泊してくれて、嬉しかったし驚いた。化学調味料について話したり、日本の飾り(ホームステイで、参加者が用意してくれていた折り紙)をともに折ったり、忘れられない経験。また機会があればぜひ受け入れたい。
ツアーのレポートはこちら
項目 | 内容 |
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実施主体 | 日本国際ボランティアセンター カンボジア事務所 |
事業名称 | カンボジア農村における生業改善プロジェクト 延長フェーズ |
事業概要 | 昨今の気候変動による農業生産の不安定さの増大から、出稼ぎを中心とした現金収入による生計へと農家の生活が変化する中で、経済的に成功を収める人とそうではない人の格差が広がっている。社会状況の変化に適切に対処できるよう、生活のための農業や生計手段の多様化に資する活動を行うことによって、農村で安心して暮らしていける生活基盤の安定に資するよう支援する。 |
実施期間 | 2019年4月1日~2021年3月31日(2年間) |
対象地域 | シェムリアップ州チークラエン郡6村 |
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