【ガザ】10月18日:エルサレムからの速報(11日目)
現地時間午前9時の時点で、2,800人が死亡(そのうち約1,000人が子ども)、1万人以上が負傷しています。ガザの人たちとの連絡は途絶え途絶えとなっており、丸1日以上オンラインにならない人が増えてきています。インターネットにアクセスできる時間が非常に限られているため、Whats Appという通信アプリのステータス(最後にオンラインになった時間)やFacebookなどの投稿を見て安否を確認している状態です。
昨日、支援先のエル・ワファ病院のバスマン院長からは、「状況は非常に緊迫していて、動画や写真を撮ることもできません。病院には飲用水も食料も燃料もありません。発電機も壊れてしまい、スペアの部品や修理してくれる技術者を探して走り回っています。」という返信があり、さらに状況を聞こうとしましたが、すぐにオフラインとなってしまいました。
また、パートナー団体のスタッフ、ウィサムさんからは、「私はまだ生きている。でも死んだと思われているようなもの。(空爆による)私の子どもたちへの抑圧や恐怖で、毎瞬間に死を感じている。水も、パンも、食料も、何かを買うお金もない・・・。」という悲痛な声が届きました。
イスラエルからガザに向けた空爆の勢いがおさまらないだけでなく、食料・水・医療物資・燃料などの必要不可欠な物がすべて遮断され、ガザの人々は極限を迎えています。自分が死んだ時に家族に自分だとわかるように、手の平に名前を書く子どもが出てきているそうです。ただでさえ医療が不足しているにも関わらず、物資や燃料の不足によって閉鎖せざるを得ない病院が出てきています。病院は誰を助け、誰を諦めるかという究極かつ残酷な選択を迫られています。
救援物資の輸送のために、ガザ地区のエジプト側にあるラファ検問所を開放するという「人道回廊」の設置に向けて国連やエジプトなどがイスラエルと交渉を続けていますが、昨日も検問所が開くことはありませんでした。それどころか、検問所の近くにも空爆がありました。
一刻も早く停戦となること、一刻も早く支援がガザに入ることが急がれます。
JVCはパレスチナで活動する他のNGOと共に、日本政府に対する働きかけを行っています。国際社会の一員として、ガザの人々の命を守るため、日本政府として最大の努力を求めます。
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