【ガザ】10月22日:エルサレムからの速報(16日目)
現地時間10月22日午前1時現在、ガザでは4,385人が死亡(うち1,756人が子ども)、13,000人以上が負傷しています。先日、ハマスの人質になっていた2名が解放されましたが、まだ200人ほどのイスラエル人やイスラエルに滞在していた外国籍の人などが人質となったままです。
10月21日、約2週間ぶりに外からガザに物資が入りました。ガザ南部のラファ検問所から大型トラック20台分の救援物資がガザ地区の中に運ばれました。それら物資には、医療物資や水・食料が含まれていましたが、運び込まれた水は220万人いるガザの人口の1%分にしかすぎません。本日、22日も17台分の物資が搬入されましたが、医療物資のみであったと報道されています。
今回、燃料については搬入許可がおりませんでした。現段階でまだ機能している病院は、発電機とソーラーパネルを駆使してなんとか電力をまかなっていますが、発電機を回すのに必要な燃料は底を突きかけています。それは、医療機器に命を預けている重症患者や、未熟児などの命が奪われることを意味します。
ガザの人との連絡は途絶え途絶えとなっており、1日に1回程度連絡が取れていた人も数日間オンラインの表示がされなくなってきています。
昨晩ガザ中部が激しい空爆にさらされ、駐在員のガザの友人からは、身を寄せていた家の隣が空爆されたと連絡がありました。空爆された隣家の家族は全員亡くなったそうです。
友人家族は怪我を負ったものの、命に別状はないということですが、爆風や破壊された家の破片など空爆による衝撃で家は半壊状態となりました。その報告のあとに書かれていたメッセージです。
「私たちはまだ生きています。私たちは生きたい。でも何の保証もない。どこにも行くところがない。どこにも安全な場所はない。」
このような状況の中、イスラエル軍は地上侵攻を示唆し続けており、今後が非常に懸念されます。また、空爆が継続され命が脅かされ続ける中で救援物資だけを入れることは、人々の安全にはつながりません。
これ以上犠牲者が増えることがないよう、一刻も早い停戦を求めます。
JVCは、現地の国際NGOのネットワークであるAIDAの声明に賛同し、世界に即時停戦への働きかけを求めています。
詳細:https://www.ngo-jvc.net/activity/advocacy/palestine_20231019.html
10月20日、国会議員、メディア、そして市民の皆さまに向け、緊急の院内集会を開催しました。多くの市民団体から現場の人々の声をお届けし、暴力の連鎖を止めるため日本が果たすべき役割を訴えました。
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
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