【ガザ】10月28日:エルサレムからの速報(22日目)
27日夕方(現地時間)から、ガザ内のすべての通信手段が絶たれました。使えているのは、衛星電話と海外のSIMカードを持っている人だけだそうです。通信の遮断が伝えられてから、いつも連絡をとっていた人たちにメッセージを送りましたが、誰一人として既読にもならず、SMSへの返答もありません。
それと同時に空爆は激しさを増していますが、通信が絶たれているため、救急車がどこに行ったら良いのかわからない状況です。
ガザの中にいる人たちが状況を外に伝えることができないなかで、さらにこの20日間で最も激しい空爆が実施され、現地時間10月28日15時時点で確認されているだけでも、7,703人以上のガザの人たちが犠牲になっています。そのうち3,595人以上が子どもです。
また、1,000人の子どもを含む1,800人が行方不明となっています。イスラエルとガザ北部や中部との境界付近数か所で衝突が起きている、とも伝えられています。
この空爆・攻撃の激化と同時に、昨晩、国連安保理でようやく「人道的休戦」が決議されましたが、その場ではイスラエル側は合意しておらず、休戦に向けての大きな動きは見えていません。速やかに休戦に向けて動くことを祈るばかりです。
10月7日から、ガザ内の居住空間(アパートの部屋などを含む)の45%が完全または半壊の状態です。病院やクリニックを含む医療施設の半分がすでに機能していません。道路や上下水道、通信などのインフラも甚大な被害を受けています。ガザ内の220万人のうち、140万人もの人々が家を追われ、安全な場所がないガザの中で避難を強いられています。
26日に連絡が取れていたパートナー団体のジュマーナさんは、「昨日、(ガザ市にある)自宅にものを取りに行ったけど、家に入ることができなかった。(同じ建物の)兄の家は酷い状況だった。言葉が出て来なかった。でも、自分たちはまだ健康であるだけありがたい。自宅がある地域は地震の跡のようだった。」と書いていました。その際、他の同僚たちについても安全を確認できているとのことでした。
休戦になってもどの程度、燃料を含めた救援物資を外からガザの中に入れることができるのか現段階では不透明ですが、必要なことに対応できるよう、情報収集と準備を進めていきます。
また、JVCは人道支援を入れるための一時的なものではなく、この空爆・攻撃を完全に停止することに向けて国際社会にはたらきかけることを日本政府に強く要求していきます。
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