【ガザ】11月5日:エルサレムからの速報(30日目)
ハマス等による越境攻撃と空爆の開始から、1ヵ月が経とうとしていますが、イスラエル軍による空爆および地上侵攻による攻撃はさらに激化しています。35あるガザの病院のうち16がすでに機能しておらず、残っている病院の周辺に対しても絶え間なく空爆が続いています。
11月3日には、ガザ南部にあるラファ検問所から治療のためにエジプトへ移動していた救急車の車列が標的となり、患者や医療従事者15人が亡くなりました。また、再三にわたる移動勧告により、ガザ北部から南部に徒歩で移動していた人々に対しても空爆が実施され17人が亡くなっています。
現地時間の午前9時時点で、ガザの死者は9,488人、負傷者は24,158人。停戦がなされないまま、子どもを含む一般市民の命がどんどん奪われています。
日本政府は米国と同様、未だ「一般市民の安全確保や事態の早期沈静化」と述べるのみで、「即時停戦」については触れていません。JVCは一刻も早い停戦に向けて外交努力をするよう日本政府に訴え続けます。
緊急支援については、現在もガザ市内でなんとか稼働しているエル・ワファ病院に対して、先方と支援内容を相談し送金を行いました。
また、以前20年近くヨルダン川西岸地区および東エルサレムで一緒に事業を行っていたパレスチナ医療救援協会(PMRS)が、現在もガザでプライマリ・ヘルスケアを継続しているということで、緊急支援の一つとしてPMRSとの医療支援の準備を進めています。
PMRSは空爆の最中も、学校などに避難している人々に対して、診察や医薬品の配布、負傷者の手当、心理サポートなどを実施しています。
現在、このように病院外で人々の健康を守るために活動しているのは、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)とPMRSのみです。
ガザに搬入された数少ない医療物資や医薬品は病院に提供されており、学校や避難所への巡回診察の活動までは回ってきていません。まだかろうじて現地の市場で手に入る衛生用品、救急箱、医薬品の配布に向けて調整を行っています。
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