【ガザ】1月3日:エルサレムからの速報(89日目)
10月7日から3ヶ月を迎えようとしている1月2日現在、ガザの死者は22,185人(子ども9,100人を含む)、負傷者は57,035人にのぼり、少なくとも7,000人が行方不明となっています。ガザの人々は空爆や地上侵攻に加え、長引く避難生活、感染症などの病気、飢餓、寒さや雨、などさまざまな困難と恐怖にさらされ続けています。また、残されたイスラエル側の人質128人の解放も実現されていません。
12月17日に、イスラエルとガザの境界にある検問所からもトラックが入り、運び込まれる救援物資の増加が期待されましたが、平均すると1日116台程度で10月7日以前の一日500台をはるかに下回っており、十分な物資が供給されていません。
このような状況のなか、ガザの人口の9割が深刻な食料不安に陥っており、特に子どもの栄養失調や飢餓が懸念されています。
一方、ヨルダン川西岸地区の死傷者も増加しています。
死者は319人(子ども83名を含む)、3,800人以上が負傷しています。主に西岸地区の北部にある難民キャンプでは、集中的に銃撃やドローン攻撃が繰り返されるだけでなく、ブルドーザーによって道路だけでなく地中の水道管などが破壊され、道路に駐車された車なども押しつぶされるなど、人々の生活が破壊されています。
また、パレスチナ領土内の検問所の閉鎖、時間帯の制限、検問所の新設などにより、10月7日以前よりもパレスチナ人の移動は困難となっており、物理的に仕事に行けないことや、パレスチナ人であることが理由で仕事を失う人が後を絶ちません。
ガザに関するSNSへの投稿または投稿のシェアをしたことで解雇されるというケースもあります。12月上旬まででヨルダン側西岸地区の労働者20万人が仕事を失っており、そのうち16万人はイスラエル側で働いていました。
ガザの友人からイスラエル兵によって荒らされた友人の家の様子(以下動画)が、別の友人からは破壊された彼女の家の様子と避難する際に撮影した動画が送られて来ました。
ガザの人々は家が破壊されて避難し、避難した先からまた避難を強いられています。
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