【ガザ】2月9日:エルサレムからの速報(126日目)
2月7日現在、ガザの死者は27,708人、負傷者は67,147人にまで上っています。
JVCが現地パートナー団体AEIと進めている現金(モバイルマネー)給付の活動は、現地情勢や通信状況の悪さに大きく影響を受け時間がかかっていますが、何とか配布の最終段階に入っています。
また、パレスチナ医療救援協会(PMRS)とともに、1歳児以下の子どもの粉ミルクの入手を進めています。 緊急支援活動詳細は、追ってご報告させていただきます。
現地情勢については、1月26日にハーグ国際司法裁判所がイスラエルに対し、ジェノサイド(大量虐殺)を防止するためのすべての措置を講じるよう暫定的措置を命じたにも関わらず、この13日間で更に1,700人もの命が奪われています。
2か月ぶりに連絡がとれた、現地パートナー団体AEIのスタッフからは、以下のようなメッセージが送られて来ました。
「時が経つにつれ状況はどんどん悪くなっています。避難民キャンプ内では感染症が蔓延し、私の兄も妹も罹患しています。特に妹は激しいお腹の痛みに加えて嘔吐を繰り返しており、病院に連れて行きましたが改善しないので、キャンプから歩いて1時間以上もかかる病院に行きました。交通手段もなく、道中、妹は何度も道路に倒れこみ、私たちは彼女を肩に抱えてなんとか病院にたどり着きました」
イスラエル軍は、南部のラファを安全地帯とし、人々を南へ南へと移動させてきました。 しかし、数日前から今度はそのラファが攻撃の標的となり始めています。
人々は少しでも安全な場所を求めて、今度はラファからガザ地区の中部へと移動し始めていますが、その道中も決して安全が保証されているわけではありません。
ガザ南部からガザ市や中部に向かう途中にある検問所で男性たちが拉致されたり、銃撃を受けて死亡するということが日常的に起きています。
「私たちは、一瞬一瞬とてつもない恐怖を感じています。次の瞬間、どこが空爆されるのか、今度は自分たちがターゲットになるのか、わかりません」
4ヶ月もの間、安全な場所がないガザ地区の中で、人々は毎日極限状態で生き延びています。しかし、命をつないでも、恐怖、家族や友人の喪失、飢え、感染症などの病気、寒さ、物価の高騰などが更に人々を苦しめています。
JVCは緊急支援のほか、停戦への働きかけを続けています。
先日、1月末に発表されたUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出金の一時停止の撤回を求める要請文を日本の外務省と、対パレスチナ日本政府代表部に提出し、日本側では記者会見も行いました。
YAHOO!ネット募金経由で、Tポイントでの寄付ができるようになりました。
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388 FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)
世界はあなたの小さな一歩から大きく変わります。
私たちが世界をより良くする活動は、
皆さまのご寄付・ご支援に支えられています。
日本国際ボランティアセンターでは
マンスリーサポーターや物品寄付をはじめとする様々なご支援を受け付けています。
良い世界の実現のために私たちの活動を応援してください。
JVCのことをまだ知らない、あまり知らない方はまずはこちらをご覧ください。