【ガザ】2月15日:エルサレムからの速報(132日目)
JVCのパートナー団体のスタッフをはじめ、何人もの知人・友人がラファのテントで生活しています。
現在、ガザ地区全体の約5分の1ほどの面積であるラファには、ガザの各地から避難民が押し寄せており、もともとの人口30万人弱に対して現在150万人が滞在していると言われています。
これはガザの全人口の7割にも及びます。
イスラエル側からの攻撃は、徐々に南下し、現在は最南部であるラファに対して激しい攻撃が行われています。ラファへの地上侵攻も懸念されており、北側に人びとが避難し始めていますが、避難の途中や避難先でも空爆や砲撃、狙撃などが繰り広げられ、人びとは苦境に立たされ続けています。
2月13日現在、確認されているだけでも死者数は28,340人(うち子どもが12,150人)、負傷者は67,984人、7千人以上が行方不明です。米国、カタール、エジプトなどが停戦に向けて調停を試みていますが、一方で米国はヨーロッパの主要国などとともにイスラエルに武器や戦車・戦闘機などの供与を続けています。
友人の子ども(3歳)は、家に帰れることを毎日祈っているそうです。友人は、「子どもにどう説明したら良いかわからない。もう帰る家はないのに…」と言います。
他の友人からは、「夜寝る時に3人の娘と自分を紐で結んでいる人もいる。誰かが死んで誰かだけが生き残ってしまう怖さから。彼女は私に“(死ぬときは)みんなで一緒に死にたい”と言っていました」という連絡も入りました。
ガザのすべての人と言ってよいほどの人数が同じ思いや経験をしています。
(家に帰ることを毎日祈っているそうです)
また、ヨルダン川西岸地区のジェニンやトゥルカレムでもイスラエル軍による軍事活動が続いており、連日パレスチナ人が亡くなっています。
観光業の他、イスラエル側で仕事をしていたパレスチナ人などの多くが仕事や収入を失い、経済状況も悪化しています。
一刻も早く停戦が叶い、人びとが安心して眠れる日を迎えられることを、そして生活を立て直すことができることを願って止みません。
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