【ガザ】現地の病院やNGOを通じて医療活動の支援を進めています
10月7日にイスラエルとハマスによる攻撃の応酬が始まってから40日以上が経過しましたが、パレスチナ・ガザ地区へのイスラエルからの攻撃は止むことなく続いています。ガザ地区における人道状況は壊滅状態に陥っており、時の経過とともに空爆による負傷者が増える一方で、医療体制は崩壊しています。
こうした状況を受けて、JVCではエルサレムに駐在するスタッフを中心に現地との調整を行い、医療活動への支援を進めています。
JVCが以前にも協働したことのあるエル・ワファ病院はもともとリハビリと、身寄りのないお年寄りや重度障がい者のための病院です。救急救命に対応した病院ではありませんが、緊急事態の中で、空爆の負傷者も受け入れざるを得ない状態です。
この病院は現在イスラエル軍によって包囲されているガザ市の南部にあり、未だ医療スタッフと患者が病院に残ったままとなっています。医療物資がなかなか入ってこないことにより、エル・ワファ病院でも医薬品や医療に必要な物品が少なくなっています。また、爆風により院内のガラスが割れるなどの被害も出ています。
必要な物がすべて手に入る状況ではありませんが、まずはガザ内に残っている医薬品、医療用物品などを集めて医療活動を継続できるよう支援を進めています。
(エル・ワファ病院の様子:空爆による爆風で割れたドア)
パレスチナ全域で医療や保健活動をしている現地NGOのパレスチナ医療救援協会(PMRS)は、ガザの各地で病院の運営や移動診療を行っています。
北部の医療チームは、壊滅的な被害を受けた北部から南部に向けて移動する人々と共に移動しながら、水・食料・燃料がほぼ枯渇する中で、なんとか活動を続けています。また、今回の紛争による攻撃で一部のクリニックは爆撃され破壊されました。
このような状況下で、PMRSは移動診療活動や子どもたちの心理サポートも実施しています。何キロも自転車で移動し診療する医師もいます。
JVCはPMRSの医療活動を支援するため、ガザ内で調達が可能な医薬品、衛生キット、ファーストエイドキットなどの配布を支援することを決め、PMRSと調整を行っています。
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388 FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)
世界はあなたの小さな一歩から大きく変わります。
私たちが世界をより良くする活動は、
皆さまのご寄付・ご支援に支えられています。
日本国際ボランティアセンターでは
マンスリーサポーターや物品寄付をはじめとする様々なご支援を受け付けています。
良い世界の実現のために私たちの活動を応援してください。
JVCのことをまだ知らない、あまり知らない方はまずはこちらをご覧ください。