【ガザ】現地への送金を実施し、支援内容を調整しています
11月22日の更新のとおり、エル・ワファ病院ならびに現地NGOのパレスチナ医療救援協会(PMRS)を通じた医療活動支援を続けています。
私たちにはもう一つ、ガザ地区で子どもの栄養改善事業をともにしてきた「アル・デル・インサーン(AEI)」という大切な現地パートナーNGOが存在しますが、彼らは現在ガザ内で避難生活を続けており、スムーズに連絡をとることが著しく困難な状況で、AEIの体制の立て直しにどれ位の時間がかかるか等、現時点ですべてが未知数です。
そのため、現時点ではエル・ワファ病院とパレスチナ医療救援協会(PMRS)に絞って支援活動を実施しています。
エル・ワファ病院、パレスチナ医療救援教会(PMRS)、アル・デル・インサーン(AEI)。このどれもが、平時から大きな困難を抱えるガザ地区に暮らす人々を支えるため、粘り強く活動を行ってきた施設/団体です。
彼ら自身が現在ガザ内で避難民であることを決して忘れることなく、日々空爆を避け、自らと家族、関係者を必死で守りながら、この状況でなお他者のサポートを続けようとしている彼らの活動支援に全力を注いでまいります。
ガザ地区内に直属のスタッフを置くのではなく、現地の信頼できるパートナーと協働し、事業を続けてきたJVCパレスチナの活動形態から、直属スタッフがいる団体と比べるとどうしても連絡・調整に時間がかかる傾向にありますが、皆様からいただいたご寄付は、必ず現地の活動に役立てます。以下、12/11現在の最新状況をご報告いたします。
皆様からいただいたご寄付のうち、既に1万ドルを送金済ですが、ガザの銀行での引き出しが難しい状況にあり、現在は病院の関係者が手元にある現金を切り崩して必要経費を賄っている状況です。
エル・ワファ病院はガザ地区内に2つありますが、その内の1つが爆撃に遭い、大きな被害が出ています。このことが現地との連絡がスムーズに行かない一因ともなっていますが、このような厳しい状況にある医療施設にこそ、支援が必要だと考えています。
病院が多忙を極めており、また病院関係者自身も避難を続けながら医療活動をしている状況のため連絡がスムーズにいかない状況が続いておりますが、粘り強く物資調達、支援内容調整を続けてまいります。
パレスチナ医療救援協会(PMRS)は、JVCが東エルサレムで10年以上活動をともにしてきた大切なパートナーの一つです。ガザ地区内にも活動拠点を持っており、この緊急事態の中でもガザ内で移動診療を継続しています。
彼らからは、ファーストエイドキット(救急箱)などのサポートが必要であると要請が来ており、既に4万ドルを送金しています。ガザ内で医薬品、衛生キット、ファーストエイドキットなどがどこまで調達できるか、引き続き状況を確認中です。状況によって、支援内容や調達方法を変更することも検討しています。
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現時点の最新情報は以上です。
エルサレムに駐在するJVCパレスチナ事業の木村万里子、大澤みずほ、現地スタッフのアヤット・ヤグムールが全力で現地で調整を行っていますので、最新の情報が入り次第、また更新いたします。
(12/19(火)に、緊急支援ならびに停戦への働きかけについての最新報告会を予定しています。現地から大澤がオンラインでお話します。ぜひご参加ください。詳細はこちら)
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口座番号: 00190-9-27495
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