【ガザ】人びとの生活と尊厳を守る現金給付支援を準備中です
10月7日の戦闘開始から80日が経過しましたが、ガザへの攻撃が止む気配はありません。イスラエル軍による空、陸、海からの激しい砲撃がガザ地区の大部分に対し行われており、南部のラファを除くほとんどの地域で激しい地上侵攻が続き、多くの一般市民が巻き込まれています。
12月22日、国連安全保障理事会は、パレスチナ自治区におけるガザ地区全域での「ガザ地区に対する人道支援の拡大と監視」に関する決議案を採択しました。しかしながら、攻撃はむしろ広がっています。12月22日時点で死者は2万人を超え、負傷者は5万人以上、救出されていない行方不明者は7千人にのぼります。
また、イスラエルの攻撃はガザ内での人道支援活動に大きな支障となっています。止まない攻撃の中、支援活動を行う人員の安全を確保することもままならず、通信の遮断が続き活動の調整をすることも非常に困難です。
さらに、10月7日以前には一日500台のトラックがガザに入域していましたが、現在ガザに入っている救援物資は平均一日トラック80台前後。物資は全く足りていません。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、避難民の人数は190万人(ガザ人口の約85%)に及んでおり、より安全な場所を求めて短期間に何度も避難を繰り返している人びともいます。南へ南へと追いやられ、南部のハン・ユニスという街からさらに南のエジプトとの国境沿いの街・ラファへと避難を余儀なくされており、避難所等では極度の過密状態に加えて、人びとは食糧、水、シェルターを切実に必要としています。
食料などの物資不足に加えて、物価の高騰も激しく、人びとは困窮しています。
JVCは、これまでの医療活動の支援に加えて、「被災世帯への現金給付」の実施に向けて、ガザで長年ともに母子保健の活動をしてきた現地NGO「アル・デル・インサーン(AEI)」と協働することを決めました。
まずは、支援対象者を、これまで母子保健活動を共にしてきたボランティア100名に絞って活動してまいります。ガザ地区内では、戦闘状態の中でもなんとか生産が続けられている野菜、果物、肉などに加え、多少の小麦粉などを手に入れることができます。
現金給付は各世帯の構成や置かれている状況によってる異なるニーズに応えることが可能です。ガザ地区内での経済活動への支援にもつながり、さらに、支援対象者自身が必要なものを選ぶことが対象者の尊厳の尊重にもつながるという点で有益な方法となります。
困難な状況にあるガザの人たちが、一日でも早く必要なものを購入することができるように、支援を進めていきます。
*ご寄付はゆうちょ銀行へのお振込みでも受け付けております。
口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所
※通信欄に「パレスチナ・ガザ緊急支援」とご記入ください。
(手数料のご負担をお願いしております。)
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