REPORT

パレスチナ ガザ

【ガザ】粉ミルク・現金給付支援:いただいたご質問と最新情報

こんにちは。広報担当の大村です。

皆様、先日のパレスチナ・ガザでの粉ミルク支援と現金(モバイルマネー)給付支援について、たくさんの応援のメッセージ、ご寄付をいただき本当にありがとうございます。

皆様のあたたかなお気持ちに心が熱くなると同時に、一刻も早くガザに支援を届け、そして何よりも、この異常な事態を止めるために、現地で活動するNGOとしてできる動きをより一層続けて行こうと、背中を押してもらったような気持ちです。

私たちは引き続き、停戦のための政策提言活動を実施しながら、現地の人々への緊急支援を続けてまいります。

このような活動を実施できているのは、皆様のご支援のおかげです。

緊急支援(粉ミルク/現金給付)にいただいたご質問への回答

今日は、少しでも皆様の疑問やご不安にお応えできればと思い、前回の記事を公開した後にいただいた3つのご質問に、補足説明をしながら回答をしていきたいと思います。

Q1:粉ミルクだと現地に水があるのか不安です。

A: おっしゃる通りで、私たちも同じ点を懸念し、パートナーの現地医療団体(PMRS)から粉ミルク支援の要請を受けた際に、水も合わせて支援が必要ではないかとの確認を行いました。その際、「現在水の支援は(足りていないが)入っているので、全量粉ミルクで支援をして欲しい」というオーダーを受け、このことから、今回は粉ミルクに絞った支援を決定しています。
また、「液体ミルクはどうか」というご質問をいただいております。こちらについては、物資調達先のヨルダンやその近郊では液体ミルクがほとんど存在せず、また、粉ミルクの方がかさばらずに移動や保管も容易であることから、粉ミルク支援としています。

Q2:粉ミルクはガザに入れられるのか?

A:現在、粉ミルクの調達まで完了しています。現地の状況がたいへん流動的で、もともと予定していたルートが難しくなったため、再調整を実施しております。
今、もっとも可能性の高いのは、ヨルダンから入れるルートです。ヨルダン政府がイスラエル政府と交渉して物資を入れられるように働きかけているため、そこに乗せられないかと調整をしているところです。引き続き、最短の方法でガザに入れられるように動きます。

Q3:現金給付支援をしても買えるモノがないのではないか?

A:ガザは場所によりますが、支援物資含めて物資は入っているため(✳︎ただしまったく足りていません)、市場に何もないという状態ではありません。主食用の小麦粉などを含めて価格が大きく高騰しており、現金が必要な状況です。また気温が下がる中、衣服が不足している家庭もあります。
それぞれの家庭が自分たちに今必要なものを選んで購入できるように、モバイルマネー(現金)給付支援を進めています。 

※3/22追記:【ガザ】現金給付支援が現地に届き始めました

ガザ事業担当・大澤からのメッセージ

最後に、JVCパレスチナ事業駐在員としてエルサレムに駐在し、ガザ事業を担当する職員・大澤みずほからのメッセージをご紹介します。

訪れるたびに好きになる、ガザはそんな場所でした。

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訪れるたびに好きになる、ガザはそんな場所でした。

なんといっても魅力は人。16年間にわたる封鎖により人々の暮らしは困窮し、支援に頼らなければ生活が成り立たない状態でありながらも、出会ったガザのパートナー団体やボランティアの皆さんは生き生きと活動し、JVCと一緒に子どもたちの栄養失調予防と改善に尽力してくれていました。

「人の役に立てることが嬉しい」「学んだことを他の人にも伝えている」と誇らしげに語ってくれた女性たちがとても印象的で、何より魅力的でした。

しかし、10月7日以降、ガザはこれまでとは比にならないほどの非情な空爆や侵攻を受け、前代未聞の惨状です。支援もまったく足りず、人々は今日を生き延びるだけで精一杯の状況です。

停戦になっても、人々が生活できる最低限の状態に復旧させるのに、一体どれだけの時間と労力がかかるのか、途方に暮れるほどの被害です。しかし、私たちは歩みを止めるわけにはいきません。

どうか「生きたい」「平和に暮らしたい」と願うガザの人たちを共に支えてください。
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JVCはガザ緊急支援を続けます

この記事が少しでも、皆様のご懸念や疑問を解消することに繋がっていたら嬉しいです。

引き続き皆様とともに、ガザの状況を変えるため、外にいる私たちが諦めることなく、できるアクションをとり続けていきたいと思います。

今、ガザはどんなに資金があっても支援が追いつかない状況であると言えます。一刻も早い停戦を求めると同時に、もしもこの記事を読んで少しでも応援しようと思っていただけた方がいたら、ガザ緊急支援へのご協力を、どうかよろしくお願いいたします。

また情報がアップデートされ次第更新いたします。
いつもJVCを支えてくださり、本当にありがとうございます。

*ご寄付はゆうちょ銀行へのお振込みでも受け付けております。   

 口座番号: 00190-9-27495
 加入者名: JVC東京事務所
 ※通信欄に「パレスチナ・ガザ緊急支援」とご記入ください。
 (手数料のご負担をお願いしております。)

*緊急支援以降も継続してパレスチナ事業を応援いただける方は、ぜひマンスリー募金をご検討ください。

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支援活動に関する問い合わせ先

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F
電話:03‐3834-2388  FAX:03-3835-0519
メール:info@ngo-jvc.net (担当:小林)

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