【ガザ】6月10日:現地速報(247日目)ーJVC緊急支援対象地付近で激しい攻撃
広報担当の大村です。
昨日SNSで速報を出しましたが、6月6日頃から、ガザ中部・ヌセイラート難民キャンプ周辺地域が激しく攻撃されています。エルサレムにいる駐在員が聞き取った、ガザにいるJVCの現地スタッフの最新の声と、現地情勢を以下、お伝えします。
ヌセイラート難民キャンプの近隣に住んでいるJVCの現地スタッフから駐在員に、「ヌセイラート、マガージー、デイル・バラフの東側が激しく攻撃されている。何が起こっているのかわからない。家に留まるかどこかに避難するか、どうしたら良いかわからない…」と涙ぐんだボイスメッセージが送られて来ました。
背後には、機関銃の音が聞こえました。
また「もう状況は地獄だ。自分の家も避難者であふれかえっている。通りが血まみれで、地獄よりも酷い状況になっている」とも。
結局、現地スタッフは自宅から一時避難し、2時間後に「自宅に戻ることができたけど、私たちは本当に本当に本当に疲れ果てている。もうただただ休みたい…」とメッセージが送られてきました。
動画は、ガザの現地スタッフが撮影したものです。安全な場所がまったくないガザの中で、人々は8ヶ月間、こうした避難を繰り返し強いられています。
6月9日現在、このヌセイラートへの攻撃だけで少なくとも274人が死亡、698人が負傷しています。9か月目に入ったイスラエルの侵攻でもっとも凄惨な攻撃の一つで、イスラエルは人質4人を救出する作戦だったとしています。
また、目立った攻撃が近くで起こっていなくても、ガザでは四六時中監視ドローンが飛んでおり、10月7日以降、安心して眠れる日が一日もありません。次の瞬間、自分や家族がどうなるのかわからない中を必死に生きているのです。
現在、情報収集を進めていますが、現地スタッフに拠れば少しずつ状況は落ち着いてきているものの、周囲には煙のにおいが漂っていると言います。人々は元いた場所に戻るべきかどうか、ガザの中でどこにいるのが安全かが分からず、大きな不安を抱えています。
この状況により、JVCが実施している緊急支援のうち、ガザ中部で実施している栄養支援は、現地スタッフおよびパートナー団体スタッフの安全確保のため、一時中断しています。
ガザでの支援活動のために動いている現地スタッフもまた、避難民であり、このような状況下ではまず、自分や家族の身を守らなければなりません。
またご報告いたします。
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