【ガザ】6月13日:現地速報(250日目)ー栄養支援を再開しました
広報担当の大村です。
先日の投稿でお伝えしたとおり、6月6日よりJVCの母子保健の活動の対象地付近であるガザ中部・ヌセイラート難民キャンプ周辺地域が激しく攻撃され、JVCは母子保健の活動を一時停止していました。
その後、安全を最優先に状況を注視していましたが、現在は活動を再開しています。ただし状況は決して穏やかではありません。
現地時間の6月13日に、エルサレムにいる駐在員がガザのスタッフに話を聞いたところ、12日にネットが復旧し、また、この数日は少しだけ周囲が静かだといいます。
しかしながらスタッフは寝付くことができず、意識してリラックスすることを心掛けても、眠りにつくことが難しいようです。
ガザにいるほとんどの人が、きっと同じ状況なのではないでしょうか。
空に響いていたドローンの音は少し遠ざかり、代わりに緊急支援(空中投下)の飛行機の音が聞こえているようですが、細かいことを把握できる状態にはないようです。
JVCは現状を受けて、ガザ中部での母子保健の活動を再開しました。
現地から送られてきた最新の写真です。
私自身、想定以上に早い再開に少し驚いたのですが、ガザのパートナー団体のメンバーは皆、疲労困憊の中、「それでもできることを」と、活動再開を決めたようです。
このような状況の中、日本では6月13日、「ガザ地区における人道状況の改善とすみやかな停戦の実現を求める決議」が衆議院本会議で採決されました。
JVCもガザで活動する他のNGOや人道支援関係者などとともに、国会議員への働きかけを続けてきましたが、少しだけ前向きな動きがあったといえるでしょう。
しかし現地の状況は悪化を続けていますので、一刻も早い停戦に向け、継続した働きかけが必要です。
ガザの現地スタッフによれば、12日にはガザ市で飢餓によって子どもが2人亡くなり、報道以上に(もしくは、報道されていないだけで)ガザでは飢饉が静かに、深刻に進んでいるようです。
引き続き、諦めずに活動を続けていきます。
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