スタッフインタビュー「JVCの中の人を知ろう!~後藤美紀さん編~」
スタッフインタビュー:「JVCの中の人を知ろう!~後藤美紀さん編~」
インターンがJVCスタッフのキャリアに焦点を当てて、NGO職員になるまでの軌跡に迫ります。将来、国際協力を仕事にしたいと思っている人に向けて何かヒントになれば幸いです。
◎まず初めに自己紹介をよろしくお願いします。
JVC入職1年目の後藤美紀と申します。JVCでは東京事務所でラオス事業とスーダン事業を担当しています。趣味はジャズダンスとキャンプです。キャンプに行くために車の免許を取りました(笑)。
◎現在のJVCでの業務内容について詳しく教えてください。
東京事務所でラオス事業とスーダン事業を担当しています。具体的な業務としては、
①現地から送られてきた会計報告を経理に報告、②支援者対応 (助成金の申請・報告、お礼状と領収書の送付)、③現地の活動報告、④ラオスボランティアチームの運営を行っています。
◎国際協力に興味を持った経緯について教えてください。
国際協力に関心をもったきっかけは、小学生のときに図書館で「マザー・テレサ」の伝記を読んだことです。伝記を読んで、世界にはこんなにも貧困や紛争で苦しんでいる人がいるという事実に衝撃を受けて、私も困ってる人のために何かできることをやりたいと思ったんです。自分は毎日学校で勉強できて、お腹いっぱいにご飯が食べれることって「当たり前」じゃなくて、そうでない人たちがいることを「知らなかった」自分にもショックを受けて、もっと知りたいと思って調べたら「国際協力」という分野?があることを知りました。
◎大学では何を専攻していたんですか?
大学では子どもが好きということもあり、児童英語を専攻していました。在学中は長期休みを利用して、海外に行きました。アメリカではロサンゼルスの移民が多い地域で幼稚園の担任の先生のアシスタントを経験し、カンボジアのマザーテレサがつくった孤児院ではシスターのお手伝いをしたり、青空教室で日本語と英語を教えたりしました。また、東日本大震災の時に被災地の子供たちに英語の授業をするボランティア活動にも取り組みました。
青空教室での日本語授業
◎卒業後はどのようなキャリアを歩まれたのですか?
新卒から1年半は子供に英語とダンスのレッスンをするベンチャー企業で働いていました。しかし、多忙で体調崩し、退職をしました。それと同時並行でJVCの英語ボランティア(英語翻訳)を約2年間やっていました。
その際にパレスチナ問題に触れ、興味を持ち、10日間だけパレスチナに行きました。滞在中はJVCパレスチナ事業の刺繍雑貨販売のお手伝いやツアーに参加し、パレスチナについて学んだり、観光をしたりしました。帰国後はJVCパレスチナ事業で経験したことの帰国報告会をしました。
その後はJVCスタッフの紹介でイエメン大使館に秘書として1年勤務しました。応募資格としては英語ができること、中東への関心と実際の知識が必要とされていたのですが、JVCでの経験が役に立ちました。
大使館での勤務の後は国際協力を仕事にしたいという思い持ち続けながら、1年間アルバイト生活をしました。
そして、その間にJVCスタッフへ応募し、現職に至ります。
ベツレヘムのバンクシーの壁画前にて
◎JVCにはどんな第一印象をもっていましたか?また、JVCに感じる課題があれば教えてください。
第一印象は良い意味で固くなく、むしろ親しみやすさがありました。インターンである小舘さんが企画したこのインタビューのように、もっとJVCの中の人を知ってもらいたいという思いがあります。また、若い人にも関心を持ってもらいたいと思っています。
JVCの良さは歴史と伝統を受け継ぐ精神、熱意のあることだと思いますが、時代に合わせてフレキシブルに変えていく精神があってもいいのではないかとも思っています。
後藤さんのように若いうちから国際協力の道を歩みたいと思っている人は多いのではないでしょうか。私もその一人でしたが、なかなか経験がないとNGOなどで勤務することは不可能というのが現実です。
しかし、今回の後藤さんのインタビューを通して、「あきらめないこと」は夢を掴むのにとても必要なことだと改めて思いました。また、個人的に興味と経験の一貫性は就職の際に強みになるのではないかと思いました。今回のインタビューが少しでも国際協力のキャリアを築きたいと考えている読者の方にとってお役に立てるものになれば幸いです。
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