大学生インターンの月刊JVCレポート:”北朝鮮”と日本 ~歩み寄ることが、いい関係を築くための第一歩~
こんにちは、インターン生の中村萌音です!
本日は、堀潤さんが運営されるYouTubeチャンネル8bitNewsにて2023/1/26に配信された、月刊JVC#15「市民が開ける対話の扉〜ピョンヤンに行った大学生」についての報告レポートを書かせて頂きます。
近年ロシアによるウクライナ侵攻や、いわゆる「北朝鮮」によるミサイル発射など、外務省の主張する「重大かつ差し迫った脅威」が続く中、日本の防衛力を増強するべきだという意見が強くなっています。JVCでは、敵対でなく、対話などの相互理解による平和構築の必要性を主張してきました。
今回の月刊JVCでは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮という呼び方の背景についてもこの対談内で説明されます)の大学生、そして日本の大学生が、1人の若者同士として交流を深めた活動について振り返りながら、安全保障のあるべき姿の考察まで行われる回となっています。
ここからは、早速この月刊JVCピョンヤン回の概要を写真と共にご説明します!
はじめに、「日朝大学生交流」参加者の紹介が行われました。
(それぞれ、「メディアの報道による「北朝鮮」のイメージを、自身の目で確認しに行きたい」や、「平和の定義は同じであることを議論し、それを何かの役に立たせたい」という強い思いを持った方々です。)
次に事業の概要紹介が行われました。
(平壌外国語大学で日本語を専攻する大学生と3日間、対談やスポーツ、ワークショップを通して交流を深めるというプロジェクトでした。また、金日成総合大学の学生との短い交流も。)
その後、プロジェクトの実際の様子を撮影した動画を見ながら、当時のことを振り返りつつ議論が行われました。
(当時の動画を見返している様子です。)
(実際に行われた交流の写真やピョンヤン市内、大学生の写真です。かわいいパンダのクリップはピョンヤン外国語大学の学生にもらったそうです。)
このように当時のエピソードを語りながら、それについて感じたこと、そこから考えたことなど、JVC代表の今井を中心に議論が行われました。堀潤さんは視聴者様のコメントなども汲み取りながら議論に参加して下さいました。
ここからは、インターン生中村の個人の感想となります!
今回の月刊JVCを見て、私は、「北朝鮮と日本が仲良くなるのは無理だろうな」という自分の今までの考えが覆りました。想像よりも身近に感じたピョンヤンの学生の言動は、平和のあり方について考えようともしていなかった自分を省みるきっかけとなりました。
気安く「北朝鮮のミサイル怖〜」や「戦争仕掛けられたらどうしよう」などと考えていた自分が、日本の、ある種自分勝手な考えに染まっていたことに気づきました。
国が違うだけで、ピョンヤンの学生も私たちと同じ若者です。漫画も好きで、かわいいパンダのクリップなんかをくれて、キラキラした笑顔を見せてくれていたのが印象的でした。
私の周りの大学生よりも国の政治について、一国民として自分の意見を強く持っていた、ピョンヤンの大学生。
そんな尊敬する部分や、仲良くなりたいと思う部分を知った今、政治家たちや偉い大人たちは何をしているのだろうと感じました。もちろん、歴史的に戦争で苦しんだ本当に多くの人々の利害関係が絡んでいる上、彼らの思いは強く、すぐに変えられる関係ではないからこそ現状があるのだと推察します。
しかしだからと言って、相手を知ろうともしないことは違うと思うようになりました。
そのような状況だからこそ、子供のように喧嘩をしたら素直に謝り合う姿勢や、若者の行動力や強い思いに耳を傾ける姿勢が、日本の政府には必要なのではないでしょうか。無知ゆえに、盲目的にお互いを攻撃してしまう国家情勢にならないことを祈ります。
過去の罪や衝突をしっかりと精算することも大切ですが、過去は変えられません。変えられないものを蒸し返してまた争うことは、今や未来という可能性に溢れた時間の犠牲を払うほどの価値があるのか、深く考えさせられました。
私は、日朝の情勢問題を知ろうともしなかったひとりの大学生で、ひとりの一般人です。まだまだ責任を持って意見を言えるほど知識や経験があるわけではありません。しかし、喧嘩をしたら、両方が自分を省みて、お互いの尊敬するところを見出し、歩み寄ることが、もう一度いい関係を築くための第一歩だということを知っています。
だからこそ、この事業には相当の価値があると感じました。もっともっとニュースに報道されていいストーリーだと感じました。どのようにそれを伝えていくか、このような強い思いを行動に繋げられる人をどうやって生み出すか、JVCのインターン生としてではありますが、考え続けていかなければいけないと強く感じました。
私にできる第一歩として、「戦争はおばあちゃん、おじいちゃんの時代の教科書の話」と思っている、いわば「平和ぼけ」とも言える自分を省みます。そして自分ごととして捉え、自分の意見を持とうと思います。そしてそれをまずは友達や家族、周りの人々に話すことを恐れないようにしようと思います。また、無意識にメディアに流されることなく、もっともっと自分で情報を取り入れていきたいと思います。
皆さんも、まずはこの月刊JVCをぜひご覧になってみてください!何を感じるかは人によって違いますが、その感じたことや考えを自分のために、人のために、価値のあるものにしていくきっかけになるのではないかと勝手ながら思います。
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