大学生インターンのともだち展2023参加レポート:対話のきっかけを作る大切さ
こんにちは!JVCインターン生の中村萌音です。
2023年度南北コリアと日本のともだち展に参加してきました!
私自身が生まれた年からずっと続く、南北コリアと日本の素敵な繋がりを保ち続ける1人となれるよう、感想レポートを書きたいと思います。
南北コリアと日本のともだち展は、日本、韓国、朝鮮民主主義人民共和国、中国の子どもたちがその年のテーマに沿って絵を描き、メッセージと一緒に送り合い、それらを展示する絵画展です。
外交上どんな問題があっても、現地の子どもたち同士が会えなくても、市民が平和を願う気持ちは同じです。そこにフォーカスし、国同士ではなく市民同士だからこそできることを実現した活動です。
「今年こんなに嬉しいことがあったよ!」「いつか会えたら一緒に遊ぼうね!」
などのメッセージがかわいい絵と共に交換され、純粋な子どもたちの交流の機会になっています。
将来子どもたちが成長した時にも交流の輪を広げ、やがては国同士の平和につながることを願って行われています。
なんと、今年はアメリカ・ロサンゼルスに子どもたちの作品が出張した絵画展「Drawing Hope」が開かれ、北アイルランドや南アフリカでの開催も企画されています。市民の平和を願う活動が世界中に拡大していくことが予想されます。
今年は、絵画展の同時開催行事として東京で実施された対面イベント「ともだち展の日」で、過去に絵を送り合った「ともだち展卒業生」が集まり、年代を超えて交流する企画も行われました。
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私自身はインターン生として、オンライン絵画展の展示作業やチラシ作成、絵画展当日の設営のお手伝いをしましたが、活動に関われば関わるほど、
コリアに対する見方が変わり、平和を願う気持ちが強まりました。そして子どもたちの絵の可愛さににやけが止まりませんでした笑。
ともだち展のお手伝いを通して私は、
✳︎子どもたちのかわいい絵に込められた、真っ直ぐな思いに心惹かれ、
✳︎戦争ではなく「対話」によって作られる平和に期待が膨らみ、
✳︎市民が行動を起こすことの重要性を改めて感じました。
ともだち展当日は、作品を実際に見てとても癒されました。実際にウェブサイトにアップする作業の時に一通り目を通していましたが、実物を見るとみんなの細かい工夫が見えたり、色がより鮮やかだったり、子どもらしいよくわからない絵に笑いました😂。
当日設営の様子
例えばこの絵をご覧ください!私の心に残った素敵なメッセージと絵です。
韓国 6年 オム ギュウォンさん
”この絵は平凡に見えるけどわたしにとっては本当に表現できないほど幸せでした。勉強とかいろんな理由で疲れていた心を涼しい波がきれいにしてくれたんです。大すきな家族といっしょだったから、もっと幸せで笑顔になれました。大すきな人と海辺に行くのおすすめです。”
6年生が書いたとは思えない、とても温かい情景を切り取った素敵なメッセージだと感じました。
次にこの絵もぜひご覧ください!とても心が温まる絵で実際に私も手紙を書きました。
中国 4年生 ミンジさん
手紙を通じてみんなにあいさつができて、ほんとに嬉しいです。今日は、学校でみんなとたのしく遊んでいるところをかいたよ。休み時間になると校庭で遊びます。これからも夢を実現させるためにがんばるね。見ていてね。
ともだち展への参加は、「絵を見る」だけではなく、「手紙を送る」ことも最大の特徴です。
私は「素敵な絵で元気になった。あなたの夢が何かはわからないけれどこの絵みたいに楽しく頑張ってね。日本から応援しているね。」と手紙を書きました。
ここには書き切れないほどの素敵な絵やメッセージに溢れた絵画展でしたが、子どもたちの純粋な思いやかわいい絵にとても心を惹かれました。
国際情勢が悪くても、日本ではミサイルの報道しかされなくても、
子どもたちは子どもたちらしく暮らしています。市民の尊い生活は絶え間なく続き、そこには市民同士の対話のチャンスがあります。
日本と各国の関係が緊張した時、戦争に発展しそうな時、
ともだち展の思い出が、一歩立ち止まるきっかけとなるかもしれません。
世界を見渡せば悲惨な戦闘や、戦争に発展しうる緊張した状態はたくさんあります。
そうなる前に対話をする機会を逃してはいけないこと、そしてお互いに悪いイメージのレッテルを貼りあって決めつけてはいけないことを、私はJVCのインターンを通して学びました。
そしてこのともだち展の活動こそ、「対話のチャンス」を生むのではないかと、強く感じます。綺麗事かもしれませんが、この活動がその価値を最大に発揮する瞬間が来ることを願い、私も自分自身にできることを考えます。
今回インターン生としてこの活動のお手伝いができ、とても光栄でした。
ともだち展オンライン展示はこちら(今年の展示期間は終了してしまいましたが、展示期間中に寄せられたメッセージとその作品の一部を見ることができます)
http://tomodachi10.net/T/gallery23/
★先月22日〜にはさいたま展も行われました!
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