密着!JVCラオス事務所の1日
こんにちは!広報インターンの沓掛里美です。
皆さん、
「NGOの現地駐在事務所ってどんな感じなの?」
「どんな1日を送っているの?」
こんな疑問をお持ちになったことはありませんか?
※JVCラオス事業
ラオスは東南アジアの小さな自然豊かな国ですが、近年ではプランテーション開発などにより、人々が森とともに生きる今までの暮らしが脅かされるようになってきました。そのような中JVCは、地元住民の方たちと一緒に森林や川の資源を守る仕組みづくりに取り組んでいます。
ラオスの朝は早く、事務所周辺のお店は朝ご飯のために7時前には開店しているところが多いです。
オフィスアワーは基本的に8時から17時ですが、村に出張する日は実際に事務所に向かうのは、なんと朝の7時から7時半くらいです。
(現地スタッフはもっと早くに村へ向かっているときもあります!)
事務所に出勤したら、まずは朝礼で当日や今後のスケジュール確認、連絡事項、それぞれの業務を確認します。
村へ出張する際は事務所に出勤し、必要なものをピックアップしてから活動地に向かいます。
1日に複数村行くこともあります。
活動地は農村部にあるため、移動中にもこんなにのどかな景色が見られます。
JVCラオスの主な活動の一つに「法律研修」があります。外部の開発者が村に来た際、村の人たち自身で権利を守れるよう、法律の知識を習得してもらうというものです。
法律を学ぶのはとても難しいというイメージがありますが、日常生活の中で簡単に覚えられ、普段からいつでも目にできるよう、カレンダー形式にしたものを配っています。
村では、学校などの公共施設や村の会議場所に集まって村の人たちとの話し合いや研修を行います。
一人一人にカレンダーを渡したあと、スタッフが解説します。
解説するためにもスキルや知識が必要とされるため、スタッフ自身もそのための研修を受けています。
また最近では、口頭で話すだけではなく動画も取り入れています。
村でも携帯電話を持っている人が増えているため、QRコードを読み取ると動画や資料が見られる仕組みも導入しました。
しかし、農村部での活動なので停電が起こるなどのハプニングも起こったりして、動画を見てもらおうにも電気が来ない・・・なんていうこともあります。
研修のなかでは、来村者役と村人役に分かれてロールプレイで練習し実践力を身に付けます。
午前中の活動が終わったらお昼ご飯の時間です!
お昼ご飯は、村や事務所に向かう道中のお店に入ることが多いです。(後藤が出張したときは、なんと村でご馳走になったこともあります。温かいおもてなしでした。)
こちらはある日のお昼ご飯。
そうめんのような麺に野菜、スープ、揚げた魚、鶏の足など・・・自然の恵みが並びます。
お昼を食べたあと、次の村に行くときは次の村に移動します。
JVCラオスの活動では、村の人たちとの話し合いをとても大切にしています。
村で直面している問題について丁寧に聞き取りながら、スタッフと村人がJVCが作成した地図やデータ本を見ながら話し合います。話し合いのなかで、その村にはどんな活動が必要かを村人と話し合って決めます。
※事業内容に関する補足
活動地の村では、村人が生活に必要な林産物を採取する川や森といった習慣的に共有資源として使用している土地に企業などの開発者が入ってきて、十分な補償もないままに不当に収奪されてしまうなどといったことが起きています。そこで、JVCは「コミュニティ林」や「魚保護地区」など共有資源を持続的に管理・保全する仕組みを作りをしています。また、自分たちの権利を主張しやすくしています。
加えて、住民自らが換金作物であるキャッサバ栽培を進め土地を開墾している状況もあります。キャッサバは成長が早い分、土壌の栄養を吸い取り、土地を不毛化させてしまいます。したがって、その土地を持続的に使えるようにするために、土壌改良や化学農薬研修などの活動を行っています。
JVCの活動が村にネガティブインパクト(悪影響)を与えていないか確かめることも、事業を進める上でとても大切です。
スタッフが村を回り、村人からお話を聞いていきます。
村での仕事を終え、事務所に戻ります。
事務所では、事務作業やスタッフ間での情報共有などを行います。
スタッフたちがチームで分かれて各村を回るので、事後の情報共有が大切になります。写真は事務所でのスタッフの様子です。
事務所での作業が済むと、その日の仕事はおしまいです。
お疲れ様でした!
この日は、みんなでシンダートというラオスの焼肉を食べに行きました。
ラオスでは歌を歌うのが好きな人も多く、外にいると色んなお店からカラオケを楽しんでいる声も聞こえました。
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いかがでしたか?
皆さんに、少しでもラオスを身近に感じていただけていたら嬉しいです!
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