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パレスチナ

【ガザ空爆】現地の声・パレスチナ医療救援協会(PMRS)5

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瓦礫の山の間を走る巡回診療車

PMRS(=Palestinian Medical Relief Society、パレスチナ医療救援協会)代表、アブ・フーサ氏から現地での活動の様子が送られてきました。破壊された瓦礫の中、巡回診療の活動を行っている写真です。写真の撮影日は、1月19、20日。停戦状態となり、3週間ぶりにやっと悪夢ともいえる状態から抜け出したガザ。しかし、治療や手当てを必要としている負傷者も多く、家が破壊され避難生活を送る人々も多い状況で、PMRSの活動は依然として緊急状態にあります。アブ・フーサ氏はメールと電話で、次のように言いました。

「地震がガザを襲ったように、全てのものがゼロの状態になった。人々が彼らの家があった場所さえも見つけることができないくらいに」
「壊された瓦礫の下で、今も救助されないで待っている人々がいる。これまでに見つかっていなければ亡くなっている人々も多いだろうが、まだ何とか生きている人もいるかもしれない。それから、残った家財などを運び出すためにも、多くの人々が、瓦礫を掻き分けている。一方、避難している人たちも厳しい生活を送っている。避難所は多くの人々で溢れているし、半壊の家やビニールシートを張ったテントで寒さに凍えながら生活している人々もいる。だから、巡回診療チームができるだけ多くの地域に行って、医療サービスを提供したり、物資の配布を行っている」
「それから、ガザの人々は心理的にかなりのダメージを受けている。PMRSも心理ケアのプログラムの準備を始めている。かなりの規模になるし、時間もかかるに違いないけれども、需要はとてつもなく高いんだ」

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車でたどり着けない場所には、徒歩で。「ニーズはどこにでもある状態」

停戦状態になったとはいえ、医療、住居、食料、生活必需品、そして心理ケアなど、ガザでは全てのニーズが高い状態がしばらく続くことが予想されます。元のガザに戻るには、気が遠くなるような時間と労力が必要なのかもしれません。また、失ったものは大きく、その悲しみを受け止めるのもとても大変なことです。それでも生きていこうと頑張っているガザの人々を、少しずつであっても、忘れることなく支えていくことが、人々の励みになるのではないかと思います。また、彼は電話で、親戚が亡くなったことについて話しました。

「彼はまだ28歳だった。癌にかかっていたのだけれども、その治療を受けることはガザの病院の施設では不可能で、イスラエルに治療に出る許可が下りるのを待っていたのだけれども、それを待たずに亡くなった。ガザではよくあることだけれども」
ガザでは、治療を受けるためにガザから出ることができずに亡くなっていく人々も多くいるとのことです。病人にとって、今も続く厳しい封鎖はそれこそ命に関わる深刻な問題なのです。

皆が言うことですが、「ガザは全てがひっくり返ってしまい、全く変わってしまった。見たらショックを受けるだろう」としながらも、それでも「一日でも早く来てほしい。ガザの真実を見て、人々の声を聞いてほしい。それを日本の人々にも知ってもらいたい」といいました。本当に苦しい立場にありながらも頑張って生きようとする力を支えるとともに、その人々の声をしっかりと受け止めていくことが、私たちが日本にいてもガザの人々のためにできる大切なことなのだと改めて思います。

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避難生活で、人々の体も弱っていることが予想される

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救急キットを家庭に配布。子どもたちにも健康であってほしい

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ビニールシートを張った避難先で診療や手当てを受ける子ども

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