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パレスチナ

Japan Culture Night in Jerusalem! 〜エルサレムでパレスチナ人に日本文化を発信!〜

こんにちは!早いもので、現地に来てから1ヶ月が経ちました。パレスチナはまだ暑く強い日差しで、日本にいる時より遥かに早いスピードでこんがり焼けていくのを感じています。
留学先だったヨルダンよりも湿気が多く、体感温度が高い気がするため、夏を全身で感じています。

先日、東エルサレムにて日本文化イベント(Japan Culture Night、以下ジャパンナイト)が開催され、JVCも共催団体として運営に参加しました。
事業地周辺の子どもたちを招待し、他の文化に触れてもらうことが目的です。 当日は300人ほどの子どもや大人が来てくれました。

イベントではまずパレスチナ人空手家とその道場の生徒による空手の型の披露、そして我々日本人によるソーラン節ダンスの披露が行われました。 練習時は恥ずかしさもあり、あまり大きな声で「どっこいしょ~、どっこいしょ」「ソーラン、ソーラン」と言えなかったのですが、本番は全力で踊り、大声で掛け声を叫びました。
また、パレスチナ人の子どもたちにも掛け声で参加してもらうため、手作りの「DO-KOISHO」「SO-RAN」ボードを準備したところ、みんなもノリノリで掛け声を返してくれました。

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最後には期待以上の拍手喝采と、アンコールを求められるほど! 激しい音楽や踊りが好きなアラブ人にはとても好評だったようです。 この日のために我々日本人はソーラン節を何度か集まって練習し、各自公園などで自主練も行い、筋肉痛と戦いながらソーラン節のレベルを上げて来ましたが、その練習の甲斐がありました。

その後は、日本についてのクイズタイム、浴衣の着付け、アニメ・漫画解説教室、巻き寿司ワークショップ、空手デモンストレーション、折り紙体験教室などを個別の部屋で行いました。

日本のクイズは、日本の地図はどれか、という問題や「シュクラン(アラビア語で『ありがとう』という意味)は何というか」という問題を出されていました。 日本の地図はなかなか難問だったらしく、ニュージーランドの地図と意見が割れていました。アラビア語堪能な日本人がクイズを出す様子は、子どもたちから大好評だったようです。

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浴衣の着付けは女の子たちから大人気で、順番争いができるほどでした。(列を作って待つ、ということをしないアラブの雰囲気が一番わかりやすく出ていた場所な気もしました。笑)
「私は身長が高いから着られるかしら」と不安がっていた女の子も、綺麗に着付けてもらえてとても嬉しそうでした。

アニメ・漫画の解説教室は日本アニメに詳しいパレスチナ人が講師に立ち、鳥獣戯画などから始まりアニメの歴史を振り返り語ってくれました。 「もはや大学の講義」と化していたそのニッチなワークショップは参加者を魅了しており、一度その教室に入ったアラブ人はみんな途中退室せず参加していたのが印象的でした。

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「SUSHI!!!!」と、お寿司のために来場した子どもも多くいたくらい人気の巻き寿司コーナー。常にわらわらと人だかりができており、担当したスタッフに感想を求めると「カオスだった・・・。」との返事があるくらい大変だったようでした。酢飯や海苔、薄焼き卵、ツナマヨなど、普段パレスチナの人々が食べない食材での手巻き寿司だったため、みんな興味津々。
「これは何?」「この食べ物は?」と、寿司作りだけでなく質問攻めにも対応しなければならず、なかなかに忙しそうでした。

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空手のワークショップは、トラブルから室内で行うことができなくなり、急遽屋外での開催をお願いすることになってしまいましたが、見事な技の数々を披露し、指導してくれました。彼らはゴミをその辺りに捨てることもなく、自分たちの袋にきちんと入れるなどしており、空手の技を学ぶだけでなく、礼儀正しさも一緒に学んでいることを感じました。

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折り紙体験教室には多くの小さな子どもが参加し、犬や猫など、いろいろな種類の折り紙作品に挑戦しました。
パレスチナでオリガミスト(折り紙のプロ)をやっているクサイさんから託された数々の折り紙作品も展示したのですが、そのあまりの高度なレベルの作品に、子どもたちも大興奮していました。

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最後に日本の駄菓子(カラフルなチョコ、ラムネ、たまごボーロ、グミ餅、金平糖、みかんグミ、マシュマロなど)を配りました。 特に金平糖とカラフルなチョコのウケが良かったようです。皆がこれを食べた後、片付けに回ったスタッフが、ちぎれたティッシュだと思って地面から回収したものが、実は噛みちぎられたマシュマロで、手に持った瞬間シュワっと溶けた・・・というエピソードは、このジャパンナイトで私が一番のお気に入りのエピソードです。

来てくれた子どもたちは皆存分に楽しんでおり、イベント自体は大成功だったように思います。

<来てくれた子どもたちはみんな存分に楽しんでいる様子でした。>

しかし、オリガミストのクサイさんなど、来て欲しかったけどこのイベントに来ることができない人もいました。

それは、エルサレムと壁で隔てられたパレスチナのヨルダン川西岸地区に住むクサイさんに対し、このイベントが開催されるエルサレム側に行く許可をイスラエル当局から得るのが難しかったためです。

他にも西岸ID(パレスチナ西岸に住んでいる人が持っているIDカードで、イスラエルがパレスチナ人に発行しているもの)であるためエルサレム側に来ることができず、イベントに来られなかったパレスチナ人がたくさんいたことはとても残念だったと思います。

現在、パレスチナのヨルダン川西岸地区には、日本語教室が新しく開校されるなど、日本が好きなパレスチナ人がたくさんいます。彼らも招待したかったな、と思います。

政治的な理由で行きたいところ、楽しみたいことが制限されてしまうことはとても悲しいことです。 皆が楽しみたい時に一緒に楽しめる。そんな日が早く来てほしいと改めて思った一日となりました。

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