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スタッフインタビュー2015 スーダン事業担当 小林麗子

この記事は2015年に書かれたものです。現在はパレスチナ事業の担当となっています。

こんにちは、広報インターンの清水です。
スタッフインタビューブログもようやく第10回を迎え、折り返し地点となりました。
今回は、昨年7月からスーダン事業を担当する小林麗子さんです。小林さんはすらりとしたスタイルと丁寧な立ち振る舞いが印象的。一方で、「真顔で冗談を言う」「仕事中、目玉クリップで髪をとめていた」なんて目撃情報も...。一体どんな方なのでしょうか?小林さんの素顔に迫ってみたいと思います!

名前のとおり、"麗しき女性"の雰囲気が漂っています。ですが...!?
国際協力に携わろうと思ったきっかけは何ですか?

あまりはっきりとは覚えていませんが、私が小学生のころ、エチオピアでの難民問題が世界で話題になり、テレビで頻繁に取り上げられていました。なんとなくテレビ番組を見ていると、栄養失調でお腹が膨れている子どもの様子が映され、「同じ子どもなのに環境が違うだけでこんなに違うんだな。なぜだろう...」と漠然と思いました。このようなことから人種の違いや国の違いに興味を持ち始めたのがきっかけです。しかし興味があったからといって、その時は自分の興味を将来仕事に結びつけようとかいう思い切りもなく、そもそも自分にできることではないと思っていました。そのため大学でも、英語が身に着いたら便利かなぁという漠然とした理由で英米語学科を進学しました。

大学卒業後は、糖度計を扱う中小企業の貿易科で事務をしていました。仕事もそれなりに楽しんではいたのですが、当時は海外の人と直接関わることはほとんどなく、なんだか残念に思っていました。働いてからも、人種の違いやそれにまつわる紛争問題への関心が消えず、いつか大学院で勉強してみたいと考え、コツコツと貯金をしていました。2年半ほど働き、大学院への留学資金が貯まると一念発起、退職を決めました。留学をしたいという気持ちが大きかったので、仕事を辞めることに対する迷いはあまりありませんでした。

こうしてイギリスの大学院へ、1年間留学に行きました。大学院では念願の人種問題や紛争について学ぶことができましたが、たとえ日本語で書かれていたとしても理解が難しそうな本をたくさん読まなくてはならず、とても辛かったのを覚えています。それでも頑張れたのは、やはり多種多様な友人のおかげですね。いろいろな背景を持った人たちと関わることはすごく刺激になったし、なにより楽しかったです!帰国後は在日大使館や他のNGOなど経て、昨年7月からJVCで働いています。


大学院生時代に、近所の家の前で撮った写真。レンガ造りのお家なんて、おしゃれですね。

なぜJVCのスーダン事業に?

以前働いていたNGOでは経理を担当していて、一国の事業そのものに関わったことがなかったので、じっくりと関わることのできる事業担当を経験してみたいと考えていました。その中でもスーダンを選んだ一番の理由は、大学院で学んだことや自分の興味・関心が活かせると思ったからです。また、当時経理を担当していた時に内部の会計チェックのためスーダン(現在の南スーダン)へ出張したことがあり、自分が知っている、実際に行ったことのある地域を担当できるまたとない機会だと思いました。

JVCのHPの募集を見て応募したのですが、はじめは自分にできるだろうか...と不安もありました。しかし、ご縁があって採用となり、せっかく受け入れてくれるのだから「やってみよう」と決め、日々勉強しながら頑張っています。

清水:経理の経験もあったのですね!経理の知識はどうやって身につけましたか。

簿記検定を取得したりして勉強しました。数字がピッタリ合っていたときの快感はたまりませんね~。経理の仕事は、縁の下の力持ち。とても重要な仕事だと思います。

 

仕事を退職してまで大学院へ進学するなんて勇気のいることだと思いますが、その時は葛藤などありましたか?

実は日本の大学の学部生だった時にも8か月ほどイギリスに留学をしたことがあり、その時にいろいろな国から、いろいろなレベルで勉強している人たちをみて「またイギリスに留学したい!」と強く思っていました。とても刺激を受け、お金を少しずつ貯めていたので、退職にあたっての迷いや葛藤はなかったですね。また、学部生の頃は大学付属の語学学校のクラスを受けていたので、今度は人種や差別に関わる問題を学びつつ、もう少し英語力をのばしたいとも思っていました。馴染みのあった土地とはいえ、大学院時代は海沿いの地域だったので、風の強い冬場はとっても寒かったのを覚えています...。


学部のときに留学されていたエクセターのシンボル、大聖堂の写真。地元の方の憩いの場でもあるそうです。細かな彫刻はずっと見ていても飽きなそう!

 
学生のころ、熱中していたことなど何かありますか?

学部生の頃は、競技スキーサークルに4年間所属していました。父の趣味がスキーだったこともあり、よく連れて行ってくれたのですがもちろん競技スキーの経験はゼロ!だけど競技スキーは速くて勢いがあるからいいなーと思って、はじめました。最初は女の子もたくさんいたのですが、だんだんとみんな辞めていって最後には学年で女子一人だったんです。寂しさもあったけど、やり遂げたくて続けていました。

清水:今も、スキーをしに行ったりしますか?

子どもが大きくなってきたから自然に触れさせてあげたいと思いつつも、最近は寒くて行けないですね。今年はソリ遊びくらいから始めたいです(笑)

 

小林さんには3歳の息子さんがいらっしゃるんですよね。仕事と家庭の両立はどのようにしていますか?

一人ですべてをこなすのは大変なので、やはり夫婦で協力することが一番だと思います。息子は保育園に通っているのですが、朝のお見送りは夫に任せてお迎えは私、というようにうまく分担することですね。夫婦共働きなので、昼間に子供のめんどうを見てくれる保育園にはとても助けられ感謝、感謝です。子どもがいることでバタバタと大変なこともありますが、メリハリがつきます。「今日はこれをやろう」とか、「ここまでにしよう」など切り替えが出来て、楽しいです。休日は、なるべく息子を連れて近所の公園へ遊びにいくようにしています。外気に触れることで免疫力が鍛えられるような気がするので、楽しいというよりはむしろ使命感に駆られて連れ出していますね(笑)


普段、事務所では見ることのできない、"ママ"としてがんばる小林さんです!

清水:2015年度の目標に「丁寧に暮らす」とありましたが、そのために実践していることや工夫はなにかありますか?

いや~できていないからこそ、目標にしたんですよね...。自分自身こうありたいなっていう理想はあるのですが、バタバタしているとつい息子にも叱りすぎてしまう時があります。そんな時はこの目標を思い出して、丁寧に接するようにしています。あとは、空いた時間の使い方を考えていきたいですね。普段あまり自分の時間がとれないので、行き帰りの電車とかを使って仕事の勉強をしたいです。

 

ところで、小林さんの机の上にはいつもお菓子ボックスがありますよね。お菓子が好きなんですか?

以前の職場でも隣の女の子とおやつボックスをつくってシェアしていたので、私としてはそんなに不思議なことではないのですが、JVCに入ってからはよくツッコまれますね(笑)

お菓子ボックスだけじゃなく、得意の折り紙でつくった専用ゴミ箱もあるんですよ〜。この前、広報担当の大村さんがゴミ箱の底に「ありがとう」とお絵描きをしてくれたので、箱の中にポイポイ捨てるのも楽しくなりました。

清水:もしかして、食べることがストレス解消法の1つだったりして...!?

たしかに考えてみると、おやつを食べることはストレス解消法の一つかもしれないです(笑)私はちょっとしたことでストレス解消できるタイプなので、朝のコンビニで「今日はどれにしようかな」と悩むのも好きなんですよね~。


甘いものとしょっぱいものをバランスよく置くのがポイントだそうです。...あれ?今日はチョコレートばかり!?

 

【インタビューをしてみての感想】

うわさ通り、容姿端麗な印象からは想像できないくらい、サバサバとしていて面白い方でした。さらに頭の回転が速く謙虚な様子とは裏腹に、お話をきくと競技スキーをやっていたり、会社を退職して大学院へ進学されたりなど、勢いと思い切りのよさにも長けているようです。そのギャップがとても魅力的で、もっともっと小林さんとお話してみたいと思いました。

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