この写真を選んだ理由〈夏募金リレー2023 #4〉
いつもJVCを応援していただき、ありがとうございます。
広報グループの大村です。
JVCは現在、夏の募金キャンペーンをおこなっています。
(9/5追記:9月限定で寄付額2倍キャンペーンを実施中です。詳細はこちら)
期間中、スタッフが今思っていることや、皆さんにお伝えしたいエピソードなどを〈夏募金リレー2023〉と題して、不定期に綴っています。
第四弾は自分で、今回の夏募金キャンペーンの制作物を担当する中で考えていたことを書いてみたいと思います。
第一弾:「自分は退避できる」けれども・・・
第二弾:学校に行っていないのは、誰の意思でしょうか
第三弾:たった一度会っただけの人からの電話
今回の夏募金キャンペーンで大きく使っているこの写真は、4月にスーダンで撮影されたものです。紛争の影響で学業の優先順位を下げるしかなく、学校に通えていなかった子どもたちが、就学・復学への大きな一歩を踏み出したJVC補習校での修了式での一枚です。
「修了式」というお祝いの場で、「なぜ、泣いているのだろう?」というのが、この写真を見た時の率直な感想でした。
確認してみるとこの女の子は、補習校での自分の成績に納得がいかずに、「もっとできた」「もっとやれる」と泣いていたことが分かりました。「勉強」というものが当たり前に身近に存在した人生を送ってきた自分に、このような強い思いで勉強に取り組む時間が、これまで一度でも存在していたでしょうか。
学ぶ機会の尊さを真っ直ぐに私たちに伝え、考える機会を与えてくれた彼女があまりにもまぶしく、彼女の存在を、この写真を通して多くの方に届けたいと感じました。
スーダンには紛争の影響で住む土地を追われ、移動した先では勉強する余裕もなく、でもそれでも、JVCの補習校のようなチャンスがあれば、目を輝かせながら全力で学ぼうとする子ども達が存在します。
そしてスーダンに限らずJVCの活動地には、どんな状況でも諦めることなく、前を向き進む人たちがいます。
自身も勉強ができる環境下では育ってきておらず、我が子が学ぶ姿を見て「私も勉強したい」とつぶやく親御さん。自分も避難し、故郷に戻れていないまま、難民キャンプで子ども達の教育をサポートしているスタッフ。
私たちには想像してもしきれない程の環境下で、自分よりもまず、他の誰かを思いやりながら、行動する人たちがいます。
(南スーダンの活動地のスタッフ。自身も避難中だが、「キャンプで暮らす子どもたちの夢を支えたい」と、JVCで活動するように)
困難な状況の中、ずっと「前を向く」のは、軽々しく書くことが憚られるほど、とても大変なことです。辛くなって後ろを向く日も、当たり前にあると思います。
「後ろを向いた時にも、たしかにそこにいる」
JVCはそんな存在でありたいと、切に願っています。
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お読みいただき、ありがとうございました。皆さまからいただくご寄付は、私たちの活動地で大切に使わせていただきます。
夏の募金キャンペーンへのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします!
(9/5追記:9月限定で寄付額2倍キャンペーンを実施中です。詳細はこちら)
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