終了事業:南相馬市災害FMの運営支援
2018年度末をもって、東日本大震災関連の活動はすべて終了しております。多大なご支援をいただきましてありがとうございました。
JVCでは福島県南相馬市において発足した災害FM放送局「みなみそうまさいがいエフエム」の運営支援を行いました。
原発の影響を大きく受けている福島県南相馬市において、災害臨時放送局(FMコミュニティラジオ局)が開設されました。JVCは市の災害対策本部からの要請を受け、住民の方々がこの放送を聞くためのラジオを提供します。これにより市民が、刻々と変わる生活や避難に関する情報、原発に関する情報を迅速に得ることにつながります。第一弾の支援として、5月5日に代表理事谷山博史他のスタッフが現地にラジオ780台を届けました。
福島第一原発から20キロ圏内、30キロ圏内、30キロ圏外が市内に混在する南相馬市。それぞれの地区で避難に関する指示や必要な情報が異なるため、行政から住民への情報伝達は混乱を深めています。既存の町内会や、市報、回覧板は機能が滞り、市の広報車や防災無線による情報伝達も十分にはカバーできないため、市民の不安が高じています。
そんな中、市民へのきめ細かくタイムリーな情報発信のため南相馬市に災害臨時放送局(FMコミュニティラジオ局)が立ち上がりました。しかしその情報を各世帯が受信するためのラジオがいまだ不足しています。市の災害対策本部依頼を受けJVCは住民へのラジオ提供を行いました。
(南相馬市の住民へラジオを提供南相馬市の住民へラジオを提供)
(ラジオを運搬する)
今回のラジオ提供にあたっては多くの企業・団体の皆様のご協力をいただいています。あたたかいご協力に感謝申し上げます。
協力企業・団体(敬称略):株式会社カタログハウス、ツーフィット株式会社、株式会社東芝、パナソニック株式会社、特定非営利活動法人 オックスファム・ジャパン、特定非営利活動法人 エフエムわいわい、特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク、英信寺、株式会社フェリシモ
原発の被害を大きく受けている福島県南相馬市において、住民が必要な情報を迅速に得るための災害臨時放送局(FMコミュニティラジオ局)「みなみそうまさいがいエフエム」が開設されました。JVCはこれまで行ったラジオの提供に加え、この放送局の運営支援を開始します。
5月12日からJVCスタッフ1名(楢崎 知行)が南相馬に駐在し、番組づくりや局の運営をサポートしていきます。
南相馬災害FMは栄町商店街振興組合および南相馬市が主体となって運営されており、午前9時、午後1時、午後5時から約60分間の定期放送で地域に密着した生活関連情報や交通情報を放送中です。
6月下旬、サイマルラジオ(http://simulradio.jp)によるインターネット同時放送がスタート。群馬県東吾妻町に避難する南相馬市民が放送を聞けるようにパソコンを設置しました。今後、他の地域にひろげていきます。
※この放送はコミュニティFMのため、放送を聞けるのは南相馬市を中心をした一帯に限られます。周波数は79.5メガヘルツです。
(運営とDJを一手に担う南相馬市の沢田さん、吉野さん)
(市役所の一角をスタジオにして放送)
(災害FMを聞く、南相馬市からの避難者)
JVCの会報誌『Trial&Error』の2011年11-12月号(No.291)で、この南相馬市での活動を特集として組みました。その記事をお読みいただけます。
●特集 生き残った私たち 2
福島にどう関わるか、関われるか (代表理事 谷山 博史)
「こちら、みなみそうまさいがいFMです」 (震災支援担当(南相馬市駐在) 楢崎 知行)
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