終了事業:生活物資・医療物資の支援
日本国際ボランティアセンター(JVC)は、東日本大震災で被災された方々へ医療物資・生活物資の提供を行いました。国内外で緊急支援の経験のあるスタッフを被災地へ派遣し、主に物資を運搬・提供しました。
国内外で緊急支援の経験のあるスタッフ2名を3月20日(日)に被災地へ派遣し、主に以下の物資を運搬・提供しました。
また今後の活動に向け、被災地のNPOや住民グループの主体的な活動を支えることに視点をおいて調査を行いました。
◆医療関係用品
アルコール消毒綿 約1000枚
ディスポーザブル手袋 300枚
20人用救急セット 14箱
家庭用救急セット 13箱 他
◆生活用品
マスク 約1000枚
飲料水 540リットル
厚手毛布 32枚
爪切り 100個 他
(今後の支援分も含む)
今回の活動は、すでに現地で活動を行っているシェア=国際保健協力市民の会と国際ボランティアセンター山形(IVY)等の協力のもと実施します。
物資の提供と合わせ、今後の活動に向けて被災地のNPOや住民グループの主体的な活動を支えることに視点をおいて調査を行います。
(支援物資を届ける(下田))
朝、宮城県黒川郡大衡村の物流センターで支援物資を積み、石巻市へ向け出発。500人が避難している東松島高校、300人が避難している東矢本小学校へ。JVCは協力団体である国際ボランティアセンター山形(IVY)が事務局を務める「東北広域震災NGOネットワーク」の一員として物資を届けています。ネットワークでは毎日避難所を訪問して必要なものを聞き取り、翌日届ける、という方法で刻々と変わるニーズに対応できるよう動いています。この日は食料のニーズとして、主食よりもおかずや調味料が挙げられました。他にも一般に販売されている内服薬(風邪薬など)のニーズも高い状況です。この情報を次の物資運搬につなげます。
(石巻市渡波町の様子)
午後は石巻市渡波町へ。渡波は町全体が被災し、倒壊している家が多数見受けられます。道路は陥没があったり電線が切れて垂れ下がっていたりと、運転には注意が必要です。
渡波小学校では現在1200人の方々が避難されています。2000人が避難していた一時に比べると落ち着いてきたとのことです。市の職員の方のお話によると、現在のニーズとして、日持ちのするパン、米、水、調味料、幼児用ミルク、下着、おむつ、靴などがあります。また、今後は避難所に詰めている人よりも、家に住めている人たちが食料を確保するのに苦労することが予想されています。自治体の職員の皆さんはじめ、今後の状況を予測しながら精いっぱい対応されています。市職員の方は「これから住民が援助頼みにならないよう、自分たちでできることは自分たちでするように、また集団で協力してやっていけるようにリーダーを決めておくなど住民に伝えています。この地域は小規模のコミュニティが比較的しっかりしているので」とおっしゃっていました。JVCは地元の方たちの主体的な取り組みを少しでもサポートできるよう動いていきます。
協力団体である国際ボランティアセンター山形(IVY)が事務局を務める「東北広域震災NGOネットワーク」の一員として、22日は主に東松島の避難所へ支援物資を届けました。また23日には気仙沼市の社会福祉協議会へ、厚手毛布、マスク、ガーゼ、救急セット等を届けました。
地震発生から10日以上が経った今、被災地の状況は緊急期から復興期への移行期にあたり、行政・自治体をはじめ、新しい支援体制の構築に着手しています。いま気仙沼市では同市の社会福祉協議会が中心となって災害ボランティアセンターが立ち上がりました。JVCでは地元の方たちの取り組みを支える観点から、このボランティアセンターの運営をサポートしていく予定です。
25日にJVCスタッフは一旦事務所に戻り、また数日後に現地へ向かいます。今回の訪問はシェア=国際保健協力市民の会のご協力のもと実現しました。また現地では国際ボランティアセンター山形(IVY)の皆さん、シャンティ国際ボランティア会の皆さんはじめ多くの方にお世話になりました。 気仙沼市の社会福祉協議会の職員の方をはじめ、地元の皆さんの復興に向けた取組みを側面から支えていきたいと思います。
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