幼稚園の教室建設とソーラーパネルの設置が完了しました!
今回、JVCがNMOと協働して実施した教育支援の試行プロジェクトは、2022年9月1日~11月30日の3ヶ月にわたって実施されました。
支援の対象となったアル・デアア幼稚園では、イエメン南部アデン県のタワヒ地区にある、唯一の公立幼稚園です。タワヒ地区は紛争以降人口の流入が続いており、同幼稚園の教室数の制約から、園長は入園を希望する子どもたちを断らざるを得ませんでした。内戦下において、経済は逼迫しており、物価の上昇に苦しむ人々は私立幼稚園の学費を払える状況になく、幼稚園で学ぶ機会を失っていました。そこで今回の支援で新たに教室一棟を建設しました。
新たな教室は、ホワイトボード、扇風機、ライトなどの設備を備えており、快適に勉強をすることができます。この教室の建設により、新たに50名の子ども達に授業を提供できるようになりました。
今回のプロジェクトでは、幼稚園の教室建設とあわせ、地域の教育に大きな役割を果たしているタワヒ地区教育事務所に、太陽光で発電できるソーラーパネルも設置しました。
アデン県は4月から10月の最高気温は40度を超える上に、海に面しているので湿度が高いです。しかし紛争の影響を受けた経済状況の中、1日に6時間しか公の電力供給がなく、停電中に発電機を点けることもできません。そのため扇風機の使用もままならず、職員の労働環境が大変厳しいものとなっていました。
このソーラーパネルを設置したことで、事務所の部屋の扇風機やライトに使うための電力を供給できるようになりました。停電時間を気にすることなく、安定した状況で働けるようになったそうです。今後、職場の環境が改善されたことで、職員の生産性が上がり、タワヒ区の教育状況の改善が進むことを期待しています。
また、設置時には、ソーラーパネルの整備の訓練を実施してもらいました。
今後は業者に依頼せず、自分たちで修理できるため、トラブルがあっても電力を継続的に使うことができるようになっています。
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皆さまからご支援を寄せ頂き、活動を実施できたことに改めて感謝申し上げます。
来年度からの活動については、現在団体内で試行プロジェクトの結果と現地の状況なども踏まえて検討中です。
今後どのように活動を進めていくことになるか、また進捗がありましたら、皆さまに共有させていただきます!
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