紛争の影響を受ける子どもたちに
子どもらしく安心して過ごせる場所を。アンサール・アッラー(フーシー派)と暫定政府との内戦が2015年から続くイエメン。フーシー派をイランが、暫定政府を国内の複数勢力と連携しつつサウジアラビア、アラブ首長国連邦が支援し「大国の代理戦争」状態が続いていました。
2022 年に停戦合意が成立。2023 年にはイランとサウジアラビア間の国交正常化など、紛争終結の兆しも見られました。しかしイスラエルのガザ侵攻に対してフーシー派はパレスチナ支援を掲げ、イスラエル関連船舶への攻撃を開始し、 英米はこれに空爆で応戦。停戦が遠のき、今も国民の半数以上が支援を必要としています。
イエメンでの活動ビジョン
紛争に翻弄される
子どもたちの
「今」と「未来」を守る
幼い子どもたちは生まれたときから戦争状態が続き、
心理面、厳しい経済状況などから心身に悪影響を受けていても
余裕のない環境のなか十分なメンタルケアを受けることができません。
「子どもらしい時間」が創造性・協調性・情緒の成長など
将来にわたって影響が出ることを心配する現地の声を受けて、
JVCは安心して過ごせる「子ども広場」の運営に取り組んでいます。
イエメンでの活動
活動地域
現在も散発的に戦闘が続き、避難民の数も比較的多いタイズ県の避難民居住区で活動しています。
現在行っている活動
国内避難民を対象とした「子ども広場」支援
紛争下の生活は子どもの心身に悪影響を及ぼし、特に避難民の子どもの多くが創造性、協調性、情緒の育成のために欠かせない「子どもらしい時間」を過ごせないままです。JVC は避難民サイトで読み聞かせ、お絵描き、ゲームなどを行う児童館のような「子ども広場」(Child Friendly Space:CFS)をパートナー団体「Nahda Makers Organization(NMO)」ともに設立、運営しています。具体的にはファシリテーターの育成研修の実施と、日当、CFSテント、遊具などの備品、文具の供与などを行います。
同時に、対象コミュニティで、子どもの保護や権利についての研修を実施します。さらに、現地 NGOと協力し、イエメンの情報を日本国内に伝え、政策提言につながる発信を行います。
活動が関連するSDGs
現地からの声
避難民から将来のリーダーに
アブドゥッラーさん (NMO)
「子ども広場」は私たちも驚くぐらい現地の人々を中心に運営されていて、感動するほどでした。子どもらしい時間を過ごすことは子どもたちにとって非常に重要なことです。
もしかしたら、この中から将来イエメンのリーダーになる人が出るかもしれません。私はそう信じています。
保護者からも「内気だった子どもが、他の子どもたちと交流して、自分の気持ちを表現できるようになった」「人形劇による学びがあり、子どもたちの素行がよくなり、保護者も安心して子どもを送れるようになった」といった感謝の声がたくさん届いています。
この地域で活動を始めたことによって、別の支援も入ってくるようになりました。規模は小さくても、それ以上の価値を生み出しているのです。
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スタッフ紹介
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今中 航
ハルツーム事務所 ハルツーム事務所
現地代表/イエメン事業担当
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橋口 佑太
東京事務所 東京事務所
スーダン/イエメン事業担当
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後藤 美紀
東京事務所 東京事務所 東京事務所
スーダン/イエメン事業担当
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