EVENT

2024年5月24日(金) 17:00~20:00
知りたい系

パレスチナ演劇の夕べ @慶應大学日吉キャンパス

今回は、5月から入職したパレスチナ担当スタッフの渡辺が翻訳等を務めた舞台映像の上映イベントをご紹介します。是非お越しください!

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子どもから老人まで、パレスチナ人男性の4人に1人は「政治犯」としての収監を経験する。その刑期はイスラエル側の恣意的な判断で無期限に延長される——ユダヤ系イスラエル人作家エイナット・ヴァイツマンが、パレスチナ人の元/現囚人たちとの共同作業で台本を練り、カメラが立ち入れないイスラエルの尋問所や刑務所や軍事裁判所の「日常」を舞台化したドキュメンタリー演劇『占領の囚人たち』。

facebookへの投稿を理由に逮捕・収監されたパレスチナの女性詩人ダーリーン・タートゥール。占領の装置としての刑務所で、植民地支配と男性支配という二重の抑圧に抗おうとするダーリーンの声を、ヴァイツマンが自らの身体と声を通して観客に伝えようとする『I, Dareen, T.』。

「ひとたび不正義を見たものは、後戻りできない」

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撮影 : 坂内太

国家の方針に逆らうことでさまざまな圧力を受けながら、パレスチナ人との共同作業を続けるヴァイツマンの二作品は、2023年2月に下北沢「劇」小劇場にて、名取事務所の制作によりその翻訳版が上演されました。初演キャストのパレスチナ人俳優であり自身も収監された経験をもつカーメル・バーシャー(映画『判決、ふたつの希望』主演)も日本のキャストとともに舞台に立ち、日英アラビア語を交えた上演を可能にするさまざまな演出上の工夫も光り、小田島雄志翻訳戯曲賞・読売演劇大賞優秀演出家賞等を受賞しました。

日本での上演にあたり、制作陣はパレスチナ・イスラエルに赴き、インタビューやワークショップを重ねました。現地での体験は作中に織り込まれ、日本の観客が当事者の問題を共有するための工夫が凝らされています。

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撮影 : 坂内太

舞台映像の上映後、本作の通訳・翻訳・ドラマトゥルクを務めた渡辺真帆をアフタートーク&質疑応答にお迎えします。パレスチナの現状について、演劇、ひろく芸術が現実に対して持つ力について、本作を通して一緒に考えたいと思います。どうぞお気軽にお越しください!

 

●参加ご希望の方は、こちらのグーグルフォームから事前登録をお願いいたします↓

https://forms.gle/R8JJc4H8xNpZtb2n9

  

【プログラム】

  • 16:30 - 開場
  • 17:00 - 18:15 『占領の囚人たち 東京版』(75分)
  • 18:20 - 19:30  『I, Dareen T. in Tokyo』(70分)
  • 19:30 - 20:00  渡辺真帆氏によるアフタートーク&質疑応答 
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【イベント詳細】

  • ●場所:慶應大学日吉キャンパス来往舎1階シンポジウムスペース
  • ●日時:524() 17-20
  • ●入場料:無料
  • ●主催:日吉でパレスチナを想う教員と学生有志 
  • ●出演:演者、JVC渡辺真帆
  • ●協力:(有)名取事務所
  • ●写真クレジット:坂内太

 

※キャンパスマップはこちらをご覧ください(東横線日吉駅より徒歩3分程度です)https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/maps/hiyoshi/map_hiyoshi.pdf

※会場内はバリアフリーです。  

※作中に暴力および性暴力の描写があります。フラッシュバックの恐れのある方は注意してご鑑賞ください。 


●渡辺真帆(翻訳、ドラマトゥルク)

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東京外国語大学アラビア語専攻卒。2014年、パレスチナ留学中に演劇と出会い、アルカサバ・シアターとの共同制作『羅生門/藪の中』に稽古通訳として参加。卒業後、通訳・翻訳、NGO、芸術、メディアなど多分野で活動。翻訳作品にヴァイツマン『パレスチナ、イヤーゼロ』、ガンナーム『朝のライラック』(小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞)、カナファーニー『帽子と預言者』(名取事務所パレスチナ演劇上演シリーズ)。現在、日本国際ボランティアセンター(JVC)所属。6月よりエルサレム勤務予

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