【終了】JVC国際協力カレンダー
JVC国際協力カレンダーは、1986年、アフリカの飢餓問題対策の「アフリカ救済キャンペーン」の一環としてユニセフ・UNHCRと共同で作成したのがはじまりでした。
その反響が大きかったことから、JVC独自でのカレンダー制作に取り組み、1989年用カレンダーを販売開始。以来、30年以上にわたり多くの方に応援していただき、累計の売上部数は50万部を超えるロングセラー商品となっています。
当初は壁掛けカレンダーのみでしたが、1990年度にカレンダーの写真を使ったポストカード、2007年度に卓上カレンダーが発売開始となりました。2009年度にはカレンダー写真ではなく、JVCの活動地の子どもたちが描いた干支のイラストをつかったスマイル年賀状が加わり、現在の壁掛け・卓上カレンダー、ポストカード、スマイル年賀状の商品ラインナップが揃いました。
暮らしに役立つカレンダーを買うことで国際協力になる、という「身近なところからできる国際協力」として多くの方に応援していただいたカレンダー。
①暮らしを彩る世界各地の魅力的な写真たち
第一線で活躍するプロの写真家の方にご協力いただき、毎年決まったテーマのもとに選りすぐった世界各地で撮影した写真が暮らしを彩るカレンダーとして、多くの人々を魅了してきました。
②カレンダーとしてのクオリティ
写真だけでなくデザインにもこだわり、デザイナーの方と相談しながらブラッシュアップを繰り返し、「暦部分が書き込みしやすい」「月の満ち欠け表示がうれしい」といったお声をいただいてきました。
③環境にもやさしい
環境に配慮した植物油インクを使い、E3PA のゴールドプラス基準に適合した地球にやさしい環境保護印刷によって制作。
また、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられるFSC認証用紙を使い、世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みを取り入れていました。
事業終了について、カレンダーをお使いくださっていた皆様からもメッセージをお寄せいただきました。
●永い間世界の国々の子供や大人の人達を楽しませてくれてありがとうございます。私も世界の国々の人達とボランティアで知り合い、その国の人達と話もしていました。今外国の旅行者が日本に遊びに来ることができました。また、ボランティアで日本の文化を知ってもらい楽しんでくれたらと思っています。
●カレンダーは今年で最後なのですね。世界の子供達の写真を見るのも好きだったし、余白が大きくて予定を書き込みやすく重宝しておりました。また少しでもJVCに貢献できたらと思っておりましたのでとても残念に思います。これも時代の流れあのですね。今までありがとうございました。
●JVCのお働きの一部でもと思い国際協力カレンダーを応援させていただいてまいりましたが、70歳を過ぎ定年退職を迎え店じまいを考えておりましたところ、カレンダー事業が終了されるとのこと残念に思います。今後とも「身近な国際協力」をわずかですが続けていかせてください。卓上カレンダーと年賀状を思い出に、皆様の御活躍をお祈り申し上げます。
JVC国際協力カレンダーがJVCを知り、支援するきっかけとして高い効果を持つ時期もありました。しかし、1990年代以降はカレンダー自体の市場規模も縮小傾向となり、2000年代以降はカレンダーを通して新規層への広がりを持つことは難しく、販売実績は減少の一途を辿っていくこととなります。
毎年応援してくださる方たちのお力添えでこれまで続けてこられましたが、近年は収支が赤字になる年もあり、カレンダーの収益を活動資金に充てる、という本来の目的を果たすことが難しくなりました。最終年の2022年度も壁掛け約7,000部、卓上約2,500部を多くの方にお買い上げいただきましたが、それでも収支は約20万ほどの見込みです。
販売施策としてスマホに対応した特設サイト・クレジットカード決済の導入や新規営業など様々な対策を講じてまいりましたが、減少に歯止めをかけることができず、団体内での議論の末、スタッフとしても苦渋の決断をし、022年度をもってカレンダー事業を終了いたしました。
※ポストカードのみ、2020年度・2021年度の在庫のあるバックナンバーを含めてJVC出展イベント・JVC東京事務所での販売を継続します。通信販売は行いませんので、ご了承いただけますと幸いです。
終了にあたって、会報誌「Tiral & Error」にて過去のカレンダーを振り返る記事も掲載しております。よろしければご覧ください。
最後となるJVC国際協力カレンダー2023のタイトルは「つなげよう笑顔のバトン!!今日も、あしたも、あなたとともに~」。カレンダーを使う人々と世界各地の人々をつなぐ架け橋となり、お互いが笑顔になれるように、という想いが込められています。
カレンダー事業は終了となりますが、皆様と現地をつなぐ存在として、このつながりを途切れさせずにいたい、と切に願っております。例えばエコで気軽にできる不要品での支援などの参加の方法もあります。
<国際協力への参加の方法>
上記以外でも様々な形で、JVCと、そして世界各地の人々とのつながりを続けていただければ幸いです。
長年のあたたかな応援に、心から御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
掲載日 | タイトル | 場所 |
2023.02.08 | お買いもので在りたい社会を目指す。フェアトレードショップ・シサム工房さんにお邪魔しました | 京都・兵庫 |
2023.05.11 | ろばやさん訪問記 | 東京 |
2023.05.11 | 千手観音さん訪問記 | 東京 |
2023.05.16 | ひよこ豆さん訪問記 | 東京 |
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